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俳人として名高い与謝蕪村(1716-83)は,池大雅とともに日本南画を大成した画家でもある。絵に特定の師は持たなかったが,古画や画譜類をよりどころとして明清画を学び,さまざまな画風を取り入れた。また,俳画の先駆者としても知られる。この屏風は,60歳前後の制作と推定される遺品。中国人物を題材に高踏的な内容を描きながら,ユーモラスな姿態に日常的な親しみを感じさせる。