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猿のまなざし、口元、姿勢に感じられる人間くささが魅力の品です。当時中国で希少であった日本猿を描いたともいわれます。金を交えた毛描きは極めて繊細で自然です。南宋の宮廷画家毛松の作とする伝承は、狩野探幽(かのうたんゆう)(1602~74)にはじまるもの。武田信玄(1521~73)より曼殊院(まんしゅいん)覚恕法親王(かくじょほっしんのう)に寄進されました。