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140周年ありがとうブログ

「モノ好き」さん達にありがとう

このブログを書くにあたり、関秀夫さんの『博物館の誕生』(講談社2005年)を読み返しました。
この本は、トーハクが誕生するまでの歴史を、町田久成さん(トーハクの初代館長さんです)にスポットを当てて描いた本です。
明治初め幕末の混乱収まりきらない時代に、様々な思惑に翻弄されながらもそれらを巧みに利用し、
歴史的文化財を中心とした博物館の創設に奔走する様子が、とても読みやすく記されています。


町田久成の碑」と筆者
本館北側に広がる庭園(年2回 春と秋に公開)にて


さて。
トーハクには数多くのモノ(展示物、建築物、書物、苦しいですが植物も)があります。
トーハクが好きで来館されるお客様も、この場所が好きで働いている職員もみんな「モノ好き」なんだろうなと
勝手に思っています。

私も「モノ好き」で、昼休みには時々総合文化展を見に行きます。
時間内にすべてを見ることはできないので、少しずつなのですが、毎日行くほどマメでもないので、
ひととおり見終わるころには、最初に見たあたりが別の展示になっていたりして、ほとんど飽きることはありません。
資料館にも時々お邪魔します。
書棚から面白そうな本を持ってきては読むのですが、読み進むうちに一行飛ばし二行飛ばし、そのうち行を飛ばしていることも分からなくなって・・・午後の仕事への英気を養うことができます。


資料館

さきの町田さんも「モノ好き」のお一人だったようです。
芸者さんの持っていた琴の名品が気に入り、再三通って交渉したけれど譲ってもらえず、終いには琴を持っている芸者さんごと身請けして琴だけ手元に残した、なんて話が伝わっているそうです。
何なんでしょうね。

でも、だからこそ「モノ好き」に愛される場所ができたのかなとも思います。
もちろん町田さんだけでなくその後も多くの「モノ好き」が育んできたからこそ、今のトーハクがあるのでしょう。

来館されるお客様、職場の皆さん、トーハクを支え育んできた先人たち、そして町田久成さん、
すべての「モノ好き」さん達に心からありがとう。

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posted by 藤井義範(経理課経理担当) at 2012年06月22日 (金)

 

楽しい特別展をありがとう

はじめまして谷口と申します。
私は博物館に勤務して7年目になります。
館内にいる監視員やご案内係などのスタッフと一緒に仕事をしています。
毎日、博物館では様々なお客様と出会い、いろいろなことを経験しました。
お客様の優しさやお客様と会話をする楽しさなどがあります。
なかには厳しいご意見を頂戴することもありますが、日々勉強と思い精進していくよう努めて参ります。

私が印象に残った展覧会は2005年に表慶館で開催された特別展「踊るサテュロス」(2005年2月19日(土)~3月13日(日))と
2009年に本館特別5室で開催された「国宝 土偶展」(2009年12月15日(火)~2010年2月21日(日))です。
特別展「踊るサテュロス」は表慶館のホールにサテュロス像1点だけが展示されていて
その表情は興福寺の阿修羅像にも似ていて物凄く迫力があったことを鮮明に憶えております。


表慶館「踊るサテュロス」展の出入口はこちらでした。

「国宝 土偶展」は、日本を代表する土偶たちが一同に集まった展覧会でした。
土偶にはなんだか惹きつけられる魅力があり、とても楽しく仕事ができたことを憶えております。


チラシと私

最後に展示室内の監視員、特別展入口の係員、チケットを集計する係員や
いつも一生懸命に仕事をしてくれるスタッフにありがとう。
感謝・感謝・ありがとうです。
 

カテゴリ:2012年6月

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posted by 谷口雅史(お客様サービス係) at 2012年06月18日 (月)

 

新任職員研修会の講師にありがとう

総務企画課の安川と申します。
トーハクで働き9年目。
総務・人事を担当しております。

私からは、新任職員研修会の講師に「ありがとう」です。

新任職員を対象とした研修、毎年、実施しています。
その際、トーハクの事務職員、研究職員に講義の講師をお願いしています。

講義は、財務状況、教育普及、博物館広報、保存修復など、さまざま。

当然ながら研修に参加する新任職員は毎年違うのですが、研修終了後のアンケートを取ると

“熱い講義、ありがとうございましたー!!”
“講義からトーハクを愛していることが感じられた。”
“展示施設見学の解説、上手かった。感動しました。”

など、いつも好評!!!
新任職員にとっては一度きりの研修。講師の方々の、後輩に対する熱い思いを感じました。

多忙な業務の中、講師をはじめ新任職員研修会の実施にご協力いただいたトーハク職員のみなさま、
ありがとうございます。


新任職員研修会の様子

最後に。これから講師をお願いするトーハク職員のみなさま
このブログは、
以降、“熱い”“トーハク愛のある”講義を過大に期待する意図はありません。
過度な重圧となってしまったら、ごめんなさい。


トーハクのオススメ。秋の黄葉イチョウの木をご紹介(黒門付近)。上野公園内で一番大きい!!かも。

カテゴリ:2012年6月

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posted by 安川正和(本部事務局総務企画課) at 2012年06月15日 (金)

 

笑顔の仲間にありがとう

はじめまして。ボランティア室の佐竹と申します。

私の仕事は、トーハクで最前線に立ってお客様のご案内をしているボランティアの活動の誘導やバックアップです。
トーハクでお客様対応をしているスタッフには、様々な立場の方が大勢います。
その中で、ボランティアはお客様にとって最も身近な存在ではないでしょうか。
皆さんと同じ目線で個性豊かなご案内をしてくれることがその一番の魅力です!

さて、私が日々感謝しているのは、まさにこのボランティアの皆さんの笑顔なんです。
何が素晴らしいって、ボランティアさんの自然な笑顔にはパワーがいっぱい詰まっていること!
それは優しさだったり、ユーモアだったり様々ですが、本当に相手を喜ばそうとする気持ちから成り立っているもの。
作り笑顔でないことは一発で分かります。
だから私も何度もこの笑顔に助けられました。


こちらはある日活動に来てくださったボランティアの皆さん。
私が大好きな笑顔!



そんな笑いのある空間にいられる私は恵まれているなと思う今日この頃です。
生きるパワーの源はやっぱり「笑うこと」ですね。
今日も一日、皆さんの笑顔にありがとうございました!


職場体験中の学生さんと私(撮影:ボランティア)。
お仕事中にこうやって皆で笑えることを大切にしたいと思っています。

カテゴリ:2012年6月

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posted by 佐竹麻依子(ボランティア室) at 2012年06月11日 (月)

 

出会いにありがとう


筆者:修理室にて

保存修復課保存修復室の鈴木晴彦です。
私は博物館における保存修理技術者として作品の保存と活用の両立を
考えながら本格修理・対症修理を行なっています。
また一方では作品との関わりの中で、
文化財を伝え護るための予防的な保存処置対策を検討していくように努めています。

作品の状態と状況は一つとして同じものがありません。
目の前に在る複数の作品は、私の先生です。
すべての作品から多くのことを教えられ、育てられてきた気がします。
すべての作品には、それに関わる人やそれらを支えて来た人の心が、
必ずそこに込められています。
そうした人の心を忘れてはならないと思います。

振り返ってみますと、これまでに数多くの人や作品との出会いがありました。
あらためて出会いの大切さを強く感じます。
それら多くの出会いがあり、恩師や仲間、そして皆様に支えられて今日があります。
出会いに感謝です。
一期一会を大切に、これからも「ありがとう」と感謝の心をもって、
学び歩んでいきたいと思っています。

2011年の東日本大震災で津波などにより貴重な作品が大きな被害を受けました。
私も被災した作品の救援活動に参加させて頂きました。
救援活動を通じて多くの仲間と出会い 、助け合いながら作業を共に進めて参りました。
まだまだ救出しなければならない作品がたくさん残されており、
救援活動を必要としています。
この場を借りて皆様にも救援と修復にご協力をお願いしたいと思います


本館展示室
本格修理を手がけた作品である。
思い出深い作品(先生)のひとつ

桜山吹図屏風 6曲1双 江戸時代・17世紀 田沢房太郎氏寄贈
屏風:伝俵屋宗達筆、色紙:本阿弥光悦
(展示予定は未定)

カテゴリ:2012年6月

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posted by 鈴木晴彦(保存修復室) at 2012年06月08日 (金)