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ヘビ~なパワ~あふれる作品で東博初め

来年で22年目となるお正月の恒例企画「博物館に初もうで」を、2025年1月2日(木)より開催します。
巳年となる今回は、特集「博物館に初もうで―ヘビ~なパワ~を巳(み)たいの蛇(じゃ)!―」(本館特別1・2室)と題して、東博に棲(す)む古今東西のヘビたちを展示します。
 


「博物館に初もうで」ポスター

皆さんはヘビにどんなイメージを持っていますか? 
脱皮を繰り返す生態や、時に毒をもつ特性もあいまって、私たちは古くからヘビに不思議なパワーを見出してきました。本特集は絵画や彫刻、工芸品を通して、美しさ、迫力、面白さ、可愛らしさなど、私たちがヘビに重ねてきたさまざまな魅力を紹介するものです。
 
まずは、悟りを得たブッダが瞑想する間、ヘビの王「ナーガ」が傘となり雨風から守ったという伝説に基づいた仏像です。
 
ナーガ上のブッダ坐像(なーがじょうのぶっだざぞう)
タイ・ロッブリー出土 アンコール時代・12~13世紀 三木榮氏寄贈 東京国立博物館蔵 
 
ブッダの背後には7つの頭を持ったヘビが見えます。東南アジアでは水を司る神であるナーガに対する信仰が篤(あつ)く、仏教と結びついてこの形の像が多数つくられました。
 
後ろ姿にもご注目ください! 
ナーガの鱗まできっちり表現されています。
 
「ナーガ上のブッダ坐像」の背面
 
こちらは、ポスターにも登場している「自在蛇置物」。
 
自在蛇置物(じざいへびおきもの)
宗義作 昭和時代・20世紀 東京国立博物館蔵
 
頭部を除き、大小合わせて222個の部材からなる「自在置物」です。本物のヘビのようにとぐろを巻いたり、這(は)いずり回ったり、自然な動きができます。展示室では原品とあわせて複製品を自動で動かし、にょろにょろと動く様子を目の前でご覧いただきます。
 
つぶらな瞳が可愛らしい土偶のヘビもいます。
古代西アジアでも、ヘビは再生や豊穣と結びつく生き物でした。にょろっとしたヘビの動きをとらえた作品です。
 
蛇形土偶(へびがたどぐう)
伝イラン、ルリスタン地方 鉄器時代・前1000年頃 谷村敬介氏寄贈 東京国立博物館蔵
 
薬師如来が従える十二神将の巳神。どこにヘビがいるか、わかりますか?
 
重要文化財 十二神将立像(巳神)(じゅうにしんしょうりゅうぞう、ししん)
京都・浄瑠璃寺伝来 鎌倉時代・13世紀 東京国立博物館蔵
 
正解は頭の上です。
鋭い眼差しのこちらの像は、頭上にとぐろを巻いて鎌首を持ち上げるヘビを表現しています。

「十二神将立像(巳神)」の顔部分
 
大きな口で人や動物を呑みこんだり、身体に巻きついたり、あるいは毒牙で噛みついたり。人間を圧倒する大蛇のイメージは伝説や物語にもしばしば登場し、人びとの前に立ちはだかります。
 
この場面には突如大蛇に巻き付かれてしまったお坊さんが描かれています。
 
重要文化財 清水寺縁起絵巻(きよみずでらえんぎえまき) 巻下(部分)
土佐光信筆 室町時代・永正14年(1517) 東京国立博物館蔵
 
「清水寺縁起絵巻 巻下」のお坊さんと蛇部分

清水寺に仁王像を安置すると誓うと大蛇は去り、窮地を逃れました。
 
こちらは有名な怪談話の「さらやしき」をモチーフにした作品。
主人が愛蔵していた皿を割ったために殺された腰元のお菊の霊が、夜中に井戸からあらわれ、皿の枚数を数える光景を描いています。
 
「百物語・さらやしき」
葛飾北斎筆 江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵
 
お菊の首を、殺される原因となった皿を何枚も重ねることで描き、蛇のような姿にしています。

特集のパンフレットはこちらのページからご覧いただけます。
ご来館前にぜひどうぞ!
 
 
本特集のほかに、国宝「松林図屛風」(1月2日(木)~13日(月・祝)、本館2室)、「名所江戸百景・するがてふ」(1月2日(木)~2月2日(日)、本館10室)、国宝「太刀 長船景光(号 小龍景光)」(1月2日(木)~3月16日(日)、本館13室)といったお正月らしい名品の数々もご覧いただけます。
 
国宝 松林図屛風(しょうりんずびょうぶ) の過去の展示風景
長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀 東京国立博物館蔵
2025年1月2日(木)~13日(月・祝) 本館2室(国宝室)で展示 
 
1月2日・3日は本館前のステージで、和太鼓や獅子舞、吟剣詩舞(ぎんけんしぶ)の新春イベントも!
スケジュールはイベント情報のページをご覧ください。
 
過去の和太鼓イベントの様子
 
博物館に初もうで」は、2025年1月2日(木)から1月26日(日)まで開催します。
東博の名品とヘビたちのパワーを浴びながら、新しい年の訪れを感じてください。
 

 

カテゴリ:news催し物博物館に初もうで特集・特別公開

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posted by 宮尾美奈子(広報室) at 2024年12月26日 (木)

 

学校とトーハクをつなぐプログラム、再始動!

今日は教育普及室から、児童生徒のためのプログラムと、学校の先生向けの研修についてご紹介します。

1. スクールプログラム 対面でも実施中!

トーハクは広く、たくさんの作品があります。
どこからどう見たらよいか、戸惑うかもしれません。
そんな小・中・高等学校のみなさんの鑑賞の手助けとして行っているのが、スクールプログラムです。学校の授業や校外学習、部活動などで使っていただいています。
新型コロナウィルスの影響でしばらく休止したのち、2021年からオンラインでのプログラムを開始、2022年秋からは対面でのプログラムを順次再開しています。
いろいろなコースがありますが、たとえば大人数での来館におすすめなのがレクチャープログラム。博物館スタッフが、博物館の役割や歴史、その日見られる展示作品の見どころをご紹介する「はじめての東博」をはじめ、4つのレクチャーからお選びいただけます。
最初は無言の児童生徒たち。次第に「へぇー」「知らなかった」という反応が出てきて、最後には「見たい!」と言ってくれることもあるんです。
 
本館地下・みどりのライオンの部屋で、研究員の説明を聞く生徒のみなさんの写真
プログラムを受けてから、展示室でほんものの作品に会いに行きましょう


キャリア学習プログラム「博物館の仕事ガイダンス」「博物館の裏側インタビュー」では博物館の仕事の多様さ、細やかさに驚く子供たちと、生徒の歯に衣着せぬ質問にたじたじの研究員の姿が。プログラムを受けたら、館内の自由見学へ! きっと、トーハクの楽しみ方が広がります。

鑑賞ガイドアプリ「学校版トーハクなび」は、今いる場所や展示室で作品について教えてくれるガイドさんのような存在です。

考古展示室の銅鐸の前で乾燥ガイドアプリを使用している様子の写真
鑑賞ガイドアプリ「学校版トーハクなび」


来館が難しい、滞在時間が短いなどの場合に人気なのがオンラインプログラム。
動画版「はじめての東博」「博物館の仕事ガイダンス」「博物館の裏側インタビュー」「じっくり見る東博(対話による鑑賞プログラム)」など、人数やニーズにあわせてお選びください。

動画版「はじめての東博」の1シーンの写真
動画版「はじめての東博」には、博物館を楽しむコツが詰まっています。


こちらは今年度実際にプログラムを受けた高校生の感想です。
「いつもとは別の角度から見る博物館に興味を持つことができました(高校生)」
「作品に対する思いが作品から伝わってきて、日本文化を未来へ伝えることの重要性を感 じました(高校生)」
深いところまで感じてくれていますね。
「あの作品がおもったより大きかった!」「説明をきいていたから絵を見るときに面白かった」という声も届いています。みんなありがとう。

中学校の社会科の先生からはこんなお言葉をいただきました。
「国宝や重文にのみ目が行ってしまいますが、直感的に好きだなと思う作品を見つける楽 しみも増えたように思いました。(中略)教員ではなく教育普及の学芸員という「プロ」の方にお話ししてもらうことが、生徒の関心を高める好機となります。(渋谷教育学園幕張中学校  高橋先生)」
たしかに展示室には生徒さん同士でお話しながら熱心に見ている姿がありました。


2023年度もスクールプログラムは実施します。
対面もオンラインも、2023年度のスクールプログラムの申し込みは、2023年2月13日(月)10時からです。詳細については、スクールプログラムのページをご確認ください。

スクールプログラムのページへ移動する


2. 教員研修 オンラインで再開!

小・中・高等学校の先生方と教育および博物館関係者の方を対象にした教員研修についても、オンラインにて再開いたします。
今回のテーマは縄文時代。
博物館で見られるほんものの考古遺物から、縄文時代の暮らしについてお話しし、学校でもできるワークショップについてもご紹介します。
講師は品川 欣也(日本考古担当研究員)、川岸 瀬里 (博物館教育担当研究員)です。2月17日(金)19時より配信予定。お申し込みは、案内ページよりお願いします(応募締切 2月8日(水))。

学校の先生方へのページへ移動する


コロナの影響はまだ大きいながら、学校団体、教員対象のプログラムは再始動しました。
一般の方対象のワークショップも対面実施を始めています。
ご参加お待ちしております。

カテゴリ:教育普及催し物

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posted by 中村麻友美(教育普及室) at 2023年01月24日 (火)

 

「東博ボランティアデー」、3年ぶりに開催します!

2020年度、2021年度と2年間お休みした「東博ボランティアデー」ですが、今年は3年ぶりに開催します。
ボランティアデーではボランティア募集説明会や活動紹介ツアーに加え、各種ガイドツアーにもご参加いただけます。東京国立博物館(トーハク)ボランティアの活動内容を知ることのできる、絶好の機会です。
 

トーハクのボランティアってどんな人たち?


博物館での時間を「より楽しく」「より快適に」すごしていただくために、トーハクでは約150名のボランティアが活動を行っています。主に、来館者の方へのご案内や、体験コーナーのサポートなどを中心に活動しています。
ボランティアによっては、それに加えて、講演会やイベントのサポートをしたり、ガイドツアーやワークショップなどの活動を行うメンバーもいます。


本館1階でのご案内の様子
 

コロナ禍でのボランティア活動


コロナ禍で、休館になったり、開館していても緊急事態宣言が出ている間は、ボランティア活動を休止していました。その間、ボランティアのメンバーの皆さんは、所属している曜日グループで連絡を取り合ったり、オンラインの練習を兼ねたおしゃべり会を実施し、つながりを絶やさないようにしました。自主企画活動のグループでは、当館ウェブサイトでご覧いただく「自主企画グループ 新聞」の作成にも取り組みました。

博物館が開館してからは、少しずつ感染対策をしながら再開し、現在も活動時間を短縮して活動を行っています。ボランティア活動を再開すると、「活動始まったのですね」とお声掛けくださるお客様もあり、再開を楽しみにしていたのはボランティアだけではなかったのだなと感じています。
 

今年のボランティアデー


(1)自主企画活動グループによる催し
トーハクにはボランティアメンバーが自分たちで企画・運営する自主企画活動グループが16あり、ガイドツアー・ワークショップなどを実施しています。ボランティアデーでは、通常はバラバラの日に行っているガイドツアー等の催しを2日間にギュッと凝縮して実施します。
現在、感染症拡大防止のため、展示室でのガイドを休止しています。これまで展示室内で行っていたガイドツアーはかたちをかえて、当日見られるおすすめ作品をスライドを使って平成館大講堂の大画面でご紹介します。展示室ではなかなか見ることができない角度や細やかな部分などもご覧いただけるのはスライドトークならではです。
各グループでコロナ禍での実施方法を検討し、時間を短縮したり、内容を変更したりと、今までと違うやり方に試行錯誤しながらも、お客様に楽しんでいただけるよう張り切って準備しています。


平成館大講堂でスライドトークの練習

(2)ボランティアデーだけの「活動紹介ツアー」
この日は特別に、ボランティアが活動内容を皆さんにご紹介するツアーを行います。
館内のどこでどのような活動をしているか、お客様からどんな質問があるのか、ボランティア活動にどんなことにやりがいを感じているかを、少人数のグループに分かれてご案内します。
それぞれのボランティアの本音を聞くことができるでしょう。
博物館でのボランティア活動に興味をお持ちの方や、トーハクに興味がある方は、このツアーも、ぜひお勧めです。


活動紹介ツアー(2019年の様子)

(3)令和5年度ボランティア募集説明会
コロナ禍で2年間新規ボランティアの募集をしておりませんでしたが、令和5年度はあらたに50名程度の新規ボランティアを募集します。
ボランティアデーでは新規ボランティアの「募集説明会」も行います。
コロナ禍で活動時間・内容や応募方法など変わっているところがあります。活動の内容や応募の注意点を職員がお話しますので、これから応募を考えている方は、あわせてご参加ください。
令和5年度ボランティアの募集受付期間は12月5日(月)~令和5年1月11日(水)です。 募集要項で活動内容・応募条件をご確認のうえ、東博ウェブサイトの応募フォームからご応募ください(応募フォームは12月5日に公開します)。
ボランティア活動のページから募集要項を見る


募集説明会(2019年)


コロナ禍でのボランティアデーの実施方法を考え、例年とはちょっと違った形での実施になりますが
ご参加いただけるお客様に楽しんでいただけるように準備を進めています。
博物館のボランティアに興味のある方、トーハクをもっと楽しみたい方は、ぜひ、お気軽にご参加ください。

ボランティアーの詳細なスケジュールは、東博ボランティアデー2022のページでご確認いただけます。

 

カテゴリ:教育普及催し物

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posted by 永田香織(ボランティア室アソシエイトフェロー) at 2022年11月28日 (月)

 

「150年後の国宝展-ワタシの宝物、ミライの宝物」、わたしの国宝候補大募集中!

150年後の国宝展キービジュアル

ほー暑いほ、暑いほ。こうも暑いとさすがの僕でも溶けそうだほ。

溶けている場合じゃないわよ、トーハクくん。

ユリノキちゃん、どうしたほ。

これにはもう申し込んだ?

150年後の国宝展-ワタシの宝物、ミライの宝物」、 これなんだほ?

みんなから、150年後の国宝候補を募集しているのよ。

どういうことだほ?

この展示イベントは、みんなから「150年後の国宝候補」を集めて、選んだモノをこの展示イベントで紹介するのよ。

トーハクには国宝の作品があるのに集めるほ?

今回集めるものはトーハクで展示するような文化財じゃないのよ。

何を集めるほ?

150年後という未来は今とは価値観や生活が変わっている可能性が高いわ。そんな150年後という遠い未来に伝えたいと考える、国宝候補を募集しているのよ。

  そんな遠い未来のことなんてわからないし、何を伝えたらよいかわからないほ。

難しく考えなくていいのよ。どんなものでもいいから、わたしにとってはこれが150年後にも残っていたら嬉しいなと思うものを応募してほしいの。理由も書いてもらうのだけど、そこにみんなも共感できる理由があればより良いわ。

  ユリノキちゃんだったら何を応募するほ?

わたしだったらもちろんこれよ!

本館を背景にそびえ立つゆりの木

ユリノキちゃんのモチーフにもなった、トーハクのゆりの木だほ。

タイトルをつけるとすれば「みんなを見守るゆりの木」かな。わたし、トーハクの中ではこのゆりの木の下でのんびりするのが好きで、ほかにもたくさんのお客様がゆりの木の下で、おしゃべりしたり、休憩したり、読書したりと思い思いにすごしているのをよく見るわ。
このゆりの木がわたしも含め、トーハクに訪れる人をずーっと見守ってくれているような気がするの。150年後でもトーハクとみんなを見守ってもらいたいから、150年後の国宝候補として応募するわ。

ほー、150年後にも伝えたいほ。150年後にはどれくらい大きくなるか気になるほ。

トーハクくんは何か思いついた?

博物館ニュースだほ。

博物館ニュースの表紙

どうして?

やっぱりトーハクの情報を確認するのにこの博物館ニュースが一番だからほ。それに150年後にもこの博物館ニュースがつづいていたら、どんな形になっているかを考えると楽しみだほ。

なるほどね。でも、私たちが考えるとどうしてもトーハクに関係のあるものになっちゃうね。

そうだほ。だから、みんなが考える、「わたしの150年後の国宝候補」を知りたくなってきたほ!

そうだね。皆様、応募詳細ページはこちらです。公式ツイッターもあるので、よかったらご覧ください。

応募お待ちしているほ!
 

カテゴリ:催し物

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posted by トーハクくんとユリノキちゃん at 2022年08月19日 (金)

 

「春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46」開幕したほ!



ほほーい! ぼくトーハクくん9月4日(土)から表慶館で「春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46」が開幕したほ!
早速見に行こうよ、トーハクくん。事前予約はしておいたわ。

ありがとうだほ、ユリノキちゃん。表慶館エントランスホールにきたほ。ユリノキちゃん、ところでどんな展覧会だほ?


表慶館エントランスホール

春夏秋冬の花が表された7点の日本美術を乃木坂46のメンバーと重ね合わせて紹介する展覧会なのよ。
ほ?具体的にどうやってほ?
メンバー一人ひとりを日本美術の花に見立て、それに基づいて行ったパフォーマンスの映像を流すのよ。映像の近くには関連する日本美術の複製品があって、複製と映像のある展示空間そのものを作品とみなしているわ。
会場では複製の作品のみ展示しているほ?
そうよ。だけど、これまでトーハクでは見たことのないような展示が体験できて、今まで文化財に興味がなかったような人にも、文化財の魅力を感じていただけると思うわ。
ぼくはもともと文化財が大好きだほ!だけど、この展示もなんだかわくわくしてきたほ。さっそく展示室にいくほ。屛風と大きなモニターがあるほ。


複製作品:国宝 花下遊楽図屛風 狩野長信筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵
パフォーマー:齋藤飛鳥

「花下遊楽図屛風」に描かれた桜を連想させるようなパフォーマンスが映し出されているのよ。このモニターの前にはスリットカーテンがあって、まず、そのカーテン越しにパフォーマンスを見るわ。
「花下遊楽図屛風」にかいてある幕の間から宴会を覗く人の気分で見れるみたいだほ。

トーハクくん、ほら「夏秋草図屛風」の複製があるわよ。


複製作品:重要文化財 夏秋草図屛風 酒井抱一筆 江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵 
パフォーマー:(左)山下美月、(右)久保史緒里

僕も見たことあるほ。右側はにわか雨にうたれる夏草、左は強い風に吹かれている秋草がかかれていると聞いたことがあるほ。
季節の移り変わりと自然の何気ない一瞬が感じられるわね。パフォーマンスからもそれが感じられるわよ。

2階にも行くほ。同じ動きが繰り返されている映像が流れているほ。


複製作品:重要文化財 秋草図屛風 俵屋宗雪筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵 
パフォーマー:生田絵梨花

屛風に描かれている秋草がぐるぐるつながっているようにも見えるのを、表しているのかもしれないね。

あっ、こっちには、小さいモニターがたくさんあるほ、なんだほ?


複製作品:重要文化財 四季花鳥図屛風 伝雪舟等楊筆 室町時代・15世紀 東京国立博物館蔵 
パフォーマー:星野みなみ、与田祐希

ゴーグルとかをかけなくても裸眼で3Dの映像を見ることができるのよ。様々な場面で変わっていく季節が順に表現されているわ。


3D映像のミニジオラマ

屛風にかいてある四季が体験できるみたいだほ。
そうね。ちなみに9月28日(火)から11月7日(日)まで、本館3室では複製のもとになった作品が展示されるわ。ほかには「夏秋草図屛風」が10月5日(火)から10月17日(日)まで、「秋草図屛風」が10月5日(火)から11月14日(日)まで本館8室で展示されるわ。表慶館のあと、本館に行って実際の作品も楽しんでもらいたいわ。

ユリノキちゃん、ほかにも花が描いてある作品がみたいほ。

会期中に本館で展示している花をテーマにした日本美術15件を公式サイトのこのページでも紹介しているわ。表慶館の中にもその紹介パネルがあって、QRコードから作品情報を見られるようにしているのよ。


パネルイメージ

四季を「いま」見られるなんて、すてきだほ!紹介はもう終わりにするけど、このほかにも展示はまだまだあるほ。僕たちが見た日はあいにくの雨だったけど、ほかの展覧会よりも雨を意識しながら見れた気がして、なんだか新鮮だったほ。
表慶館には自然光が差し込む場所もあるからかもしれないね。晴れの日に行ったらまた違う雰囲気かもしれないから、それも楽しみだわ。
ユリノキちゃん、11月28日(日)まで開催しているからまた行くほ!

※入館は事前予約制です。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。

カテゴリ:催し物トーハクくん&ユリノキちゃん

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posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2021年09月13日 (月)

 

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