このページの本文へ移動

1089ブログ

なりきり日本美術館、始めました! その1

くるくるくる、と回る見返り美人が入口の目印!
くるくるくる、と回る見返り美人が入口の目印!

東京国立博物館、教育普及室の藤田です。
7月24日(火)、夏休み恒例の展示、親と子のギャラリーが始まりました!
NHK Eテレ「びじゅチューン!」とのコラボレーション企画として、「トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」が、トーハク本館にオープンしました。今日はまず、第一会場の様子をお伝えします。
ちなみに「びじゅチューン!」とは、アーティストの井上涼さんが世界の「びじゅつ」を歌とアニメーションで紹介する番組です。 トーハク所蔵の作品もいくつか取り上げられています。

トーハクの本館入口でお出迎えしてくれるのは、くるくる回る見返り美人のバルーンロボット。その横の画面からは軽快な歌声が聞こえてきます。歌っているのは、井上涼さんです。この展示のために作ってくださった曲「トーハクトラベル」のビデオが流れています。上野公園やトーハクの中を旅するように歩きながら、楽しく案内してくれる歌のビデオです。「トーハクトラベル」の映像をぜひご覧ください!

トーハクトラベル

 

入口を通って第一会場の特別5室へ入ると、「ふーじさーん!!」と大きな声が聞こえてきます。部屋の奥へと進むと、こんな大きなスクリーンが!葛飾北斎の「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」の大きな波が動く映像が映し出されている「体感!ザパーンドプーン北斎」。映像の前にある船に乗っている人たちもいます。その脇では、マイクに向かって叫ぶこどもたち。そう、ここでは富士山への思いをマイクで叫ぶと、その声の大きさによって、映像の波が大きくなるのです。
びじゅチューン!では「ザパーンドプーンLOVE」という歌で、富士山に恋した波が大きく伸び上がって自分をアピールしていましたが、北斎の迫力ある波の表現をこんなふうに間近で体験してみるのも楽しい!

大きな声で「大波」、出せるかな?
大きな声で「大波」、出せるかな?

次のコーナーは「雨は愛すがどう描く?」。歌川広重の「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」では、たくさんの細い線が描かれ、雨を表現しています。びじゅチューン!の「雨は愛すが人逃げる」という曲でも、雨が主人公になっています。ここではスタンプコーナーで、その雨や雨雲をスタンプにして、絵の上から重ねて押すことで、絵に雨を降らせることができます。作者になったつもりで、小雨を降らすのか、大雨にするのか、スタンプを選んで重ねてみてください。

スタンプで雨を降らせる体験コーナー
スタンプで雨を降らせる体験コーナー

このコーナーでは、版画の制作工程も展示されています。18の版を重ねていく過程をじっくりご覧ください。
 
こんなにたくさんの版が摺り重ねられています
こんなにたくさんの版が摺り重ねられています

以上、親と子のギャラリー「トーハク×びじゅチューン!なりきり日本美術館」の第一会場のレポートでした。ぜひ、「びじゅつ」と遊びにトーハクにいらしてください。

次回は第二会場の様子をお伝えします。

トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館チラシ


親と子のギャラリー「トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」

2018年7月24日(火)~9月9日(日)
本館 特別4室・特別5室

詳しくはこちら

トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館チラシ


親と子のギャラリー「トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」

2018年7月24日(火)~9月9日(日)
本館 特別4室・特別5室

詳しくはこちら

 

カテゴリ:教育普及

| 記事URL |

posted by 藤田千織(教育普及室長) at 2018年07月26日 (木)