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2018年 新年のご挨拶

平成30年、2018年の初春にあたり、つつしんでお慶びを申し上げます。

さて今年もトーハクは2日から開館、恒例の新春企画「博物館で初もうで」ではじまります。

パンダのシャンシャン誕生で盛り上がる上野ですが、今年の干支は戌(いぬ)。ということで、明日2日から、イヌを表した絵画や工芸品を集めた新春特集展示「博物館に初もうで 犬と迎える新年」を開催します(1月28日まで)。人間にとって古い友だちであるイヌ。この展示では、円山応挙筆の「朝顔狗子図杉戸」をはじめ、イヌを表した作品をご覧いただきます。また、今年は松林図屏風の公開は4月の特別展「名作誕生-つながる日本美術」までお待ちいただきますが、京都国立博物館から国宝「釈迦金棺出現図」をお借りして展示(1月28日まで)するほか、国宝「古今和歌集(元永本)」下帖(1月14日まで)および重文となった「鳥獣戯画断簡」(2月4日まで)を新春特別公開としております。正月2日と3日には、和太鼓・獅子舞・クラリネットコンサートなど、初春を寿ぐイベントもございます。トーハクで日本のお正月をお楽しみいただければ幸いです。

平成館の特別展は、新年1月16日開幕の「仁和寺と御室派のみほとけ―天平と真言密教の名宝―」(~3月11日)にはじまり、春の「名作誕生―つながる日本美術」、夏の「縄文―1万年の美の鼓動」、秋の「大報恩寺(ほうおんじ)展」(仮称)、そして米国フィラデルフィア美術館との交流企画特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」と、多彩な展覧会が目白押しです。
加えて表慶館では、1月23日から「アラビアの道―サウジアラビア王国の至宝」を開催します(~3月18日[日])。
総合文化展では、新年2日から東洋館8室で台東区との連携企画で行う特集「呉昌碩(ごしょうせき)とその時代―苦鉄(くてつ *呉昌碩の号)没後90年―」が開幕します。また、今年は春の本館北側の庭園開放を昨年より延長して5月20日(日)までとし、「博物館でお花見を」の期間中だけでなく、春から初夏にかけての庭園散策をお楽しみいただけるようにいたしました。夏休みの教育普及企画や秋の「博物館でアジアの旅」など、時節に合わせさまざまな展示・催しものを展開してまいります。
一方、来るオリンピック・イヤー、そして2022年のトーハク150周年に向けて、本館の改修にも着手いたします。詳細は追って当Webサイトなどでご案内させていただきます。

2018年、多産・安産といわれる犬にあやかり、皆さまにとってワンダフルでオンリーワンな体験を生み出せるよう、いろいろと知恵を絞る所存です。皆さまのご多幸を心よりお祈り申し上げます。

館長 銭谷眞美
館長 銭谷眞美
考古展示室の
ハンズオン「埴輪 犬」とともに

カテゴリ:news

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posted by 銭谷眞美(館長) at 2018年01月01日 (月)