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独占取材!平安の秘仏展ができるまで(作品輸送編)

櫟野寺(らくやじ)→トーハク、大観音の旅に密着だほ
開催中の特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」の注目は、なんといっても3mを超える像高を誇る、櫟野寺の本尊、十一面観音菩薩坐像。


台座と光背も合わせると5mを超える大きさです!

重要文化財の坐像の十一面観音では日本最大という仏像を、果たしてどうやってトーハクまで運んだの? どうやって展示室に入れたの? 
ギモンの尽きない皆さまのため、トーハクくんが大観音の旅を取材してきました。


【1日目~4日目:本尊を解体】


ほ!? 観音さまを解体??
観音さまの腕と脚は、体とは別につくられているから、実は取りはずせるんだほ。
大きな観音さまだから、お堂から安全に運び出すためにはできるだけコンパクトにすることがポイントだほ。

【2日目~6日目:本尊の点検】




解体作業と一緒に、仏像にトラブルがないか、出発前の最終チェックもするんだほ。
そうしたら、台座の中から箱が発見されたほ!
研究員さんによると「明治時代に本尊を修理した時、納めた箱だよ」って。
ほほー。

気になる箱の中身は籾(もみ/脱穀する前のお米のことだほ)だったことが、後日の調査で判明したほ。
お米がたくさんとれますようにって、籾を仏像の中に納めることもあったらしいほ。
再び研究員さんによると、「いつの段階で納めたものかはわかりませんが、仏像の中にあった籾を明治時代の修理の時に一度取り出して、箱に入れて、台座の中に納め直したのだと思います」って。
ほほー。

【5日目:いよいよお堂から搬出】


パーツの取りはずしがおわったら、傷がつかないように、観音さまは布でぐるぐる巻きに。
その後、さらに頑丈な箱に納めて、旅支度は完了☆
お堂から慎重に運び出していくほ。

【9日目:第1便が出発!】


とにかく大きな観音さまだから、2便にわけて東京へ。
この大きな箱のなかに、腕と脚を除く、本尊の本体が納められているんだほ。
揺れを抑えた美術品専用のトラックにのって、観音さまの本体が第1便としてしゅっぱ~つ!
その6日後、台座と光背を載せた第2便も出発したほ。

【19日目:会場への運び込み完了!】


ついにトーハクに到着!
さっそく会場に…と、言いたいところだけどだけど、作品を運び込むためにいつも使っているルートが、観音さまが大きすぎて今回は使えなかったんだほ。
なんて大きさだほ!!
「会場に運び込むのが一番大変でした」と、研究員さん。
運び込んだあとは、会場内で展示作業。観音さまの展示だけで5日もかかったんだほ。


1体の仏像を運ぶのに約20日間もかかった、まさに一大プロジェクトだったんだほ!
みんなの力を結集して開幕した特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」、ぜひ見にきてほー。
 

カテゴリ:なるほートーハク「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」

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posted by トーハクくん at 2016年09月22日 (木)

 

 

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