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「木曽海道六拾九次之内」 全70図公開

本館10室では、何年かに一度、浮世絵の揃物を一挙に公開する展示を企画しています。

今回は、広重の代表作「東海道五拾三次之内」と並ぶ街道物の優品、
渓斎英泉(けいさいえいせん)と歌川広重(うたがわひろしげ)の合作「木曽海道六拾九次之内」シリーズを大公開!

「木曽海道六拾九次之内」は、江戸と京を結ぶ中山道の各宿に取材したもので、
出発点としての日本橋と、板橋から大津までの69の宿場が描かれています。
その全70図を、35枚ずつ2回にわたって全揃い展示します!

略図
展示期間:(1)日本橋~奈良井 7月26日(火)~8月21日(日) (2)薮原~大津 8月23日(火)~9月19日(月・祝)

活き活きとした旅人たちの様子や土地の名産、旅情を誘う情感溢れる宿場の風景。
まるで画中の人物たちと一緒に中山道を旅しているような気分を味わうことができます。

 

また、人物画も得意とした英泉と、名所絵で人気を博した広重、
二人の競演も大きな見所です!
皆さんはどちらの絵師がお好みでしょうか?


木曽海道六拾九次之内・洗馬 歌川広重筆 江戸時代・19世紀 2011年7月26日(火)~8月21日(日)展示


木阻路ノ驛・河渡 長柄川鵜飼舩 渓斎英泉筆 江戸時代・19世紀 2011年8月23日(火)~9月19日(月・祝)展示

 

いつもは掛軸や屏風が展示されることの多いケースも、今回は木曽海道一色に染まります。

暑さの厳しいこの季節、美術館で木曽路の旅を楽しみませんか?
江戸時代の旅を満喫できる、シリーズ全公開のこの機会をぜひお見逃しなく!

カテゴリ:研究員のイチオシnews

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posted by 大橋美織(絵画・彫刻室) at 2011年08月03日 (水)