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日タイ修好130周年記念特別展「タイ ~仏の国の輝き~」開幕!

東京では暑い日が続いています。
こんな日はゾウさんのように水浴びなどいかがでしょうか?



この写真は、いよいよ7月4日(火)に開幕した、日タイ修好130周年記念特別展「タイ ~仏の国の輝き~」の会場風景です。

開幕に先立ち、7月3日(月)には開会式・内覧会を行い、多くのお客様にご出席いただきました。




内覧会ではタイ舞踊の公演もありました

今回の特別展は、日タイ修好130周年だからこそ実現した、タイにおける国宝級の作品をいちどに見ることができるまたと無い機会です。 

会場では、古代からスコータイ~アユタヤー~ラタナコーシンまで、タイ仏教美術のうつり変わりを王朝ごとに紹介しています。


第1章「タイ前夜 古代の仏教世界」の入口では「ナーガ上の仏陀坐像」(シュリーヴィジャヤ様式・12世紀末~13世紀、バンコク国立博物館蔵)がお出迎え。タイ展いちおしの美仏です


第1章の展示風景


第2章「スコータイ 幸福の生まれ出づる国」の「仏陀遊行像」(スコータイ時代・14~15世紀、サワンウォーラナーヨック国立博物館蔵)


第3章「アユタヤー 輝ける交易の都」の展示風景

 
まばゆい輝きの「金象」(アユタヤー時代・15世紀初、チャオサームプラヤー国立博物館蔵)

第4章の「シャム 日本人の見た南方の夢」では、600年にわたる日本とタイとの交流の歴史を裏付ける作品を展示します。日本の交易の歴史のなかで、タイが大きな位置を占めていたことがわかります。


第4章の展示風景


「天部形像(白衣観音坐像台座部材のうち) 」(范道生作、 江戸時代・寛文3年(1663)、京都・萬福寺蔵)には、タイから寄進されたチーク材が使われています

第5章「ラタナコーシン インドラ神の宝蔵」では、金色に輝く大扉が目の前に! タイの教科書にも載っているタイ国外不出の名宝です。その貴重さと大きさから、本展が日本で見られる最後の機会になるでしょう。


「ラーマ2世王作の大扉」(ラタナコーシン時代・19世紀、バンコク国立博物館蔵)は、一木から掘り出された超絶技巧の作品。このエリアでは写真撮影OKです!

また、冒頭で紹介したゾウさんに乗せた象鞍も、同じく第5章でご覧いただけます。


「象鞍」(ラタナコーシン時代・18~19世紀、バンコク国立博物館蔵)

このほかにも、魅力的な仏像や工芸品など、約140件のタイ仏教美術の名宝がトーハクに集結しています。タイ本国でもこれだけの作品をまとめて見られる機会はありません。

今年の夏はトーハクでタイ気分を満喫してみてはいかがでしょう?
会期は8月27日(日)までです。


「仏陀遊行像」の後姿。タイ舞踊にも通じるしなやかな曲線が印象的です

今後、タイ展の見どころを、このブログで紹介していきます。 どうぞ、ご期待ください!

 

カテゴリ:2017年度の特別展

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posted by 宮尾美奈子(広報室) at 2017年07月06日 (木)

 

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