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大神社展 後期展示も見逃せない!

本日より「国宝 大神社展」も後期に入り、昨日は展示替えが行われました。
かなりの作品が入れ替わって、前期とはまるで別の展覧会のようです。具体的にどのあたりが替わったのかお伝えします。

まず「第1章 古神宝」では、広島・厳島神社、神奈川・鶴岡八幡宮、愛知・熱田神宮の古神宝がお目見えでございます。



太刀
国宝 沃懸地杏葉螺鈿太刀(いかけじぎょうようらでんのたち)
鎌倉時代・13世紀 神奈川・鶴岡八幡宮蔵
ハートの透かしが可愛い!と思ったら、これは猪目(いのめ)という文様なのだそう。細かな装飾に注目です。



表着
重要文化財 表着 萌黄地小葵桐竹鳳凰模様二陪織物(うわぎ もえぎじこあおいきりたけほうおうもようふたえおりもの) 室町時代・15世紀 愛知・熱田神宮蔵
えっ、こんなにキレイな色なの?!と驚いてしまうほど。こちらの文様は天皇御料の束帯と同じなのだそう。ときめきます。



第2章 祀りのはじまり」では、三重・神宮文庫の重文 古事記 上巻(室町時代・応永33年(1426)写)などが展示されます。

第3章 神社の風景」では、奈良・春日大社や山口・防府天満宮の絵巻、滋賀・日吉大社や和歌山・熊野那智大社の曼荼羅などが展示されます。

松崎天神
重要文化財 松崎天神縁起絵巻 巻第六
鎌倉時代・応長元年(1311) 山口・防府天満宮蔵
神社創立の由来を、ビジュアルで伝えようとしたのですね。時を越えて、現代の私達が見ても分かりやすいです。



第4章 祭りのにぎわい」では、岐阜(本巣市)・春日神社、山形・黒川能上座、広島・厳島神社の能装束などが展示されます。

狩衣
重要文化財 狩衣 紺地白鷺葦模様(かりぎぬ こんじしらさぎあしもよう) 
安土桃山時代・16世紀 岐阜(本巣市)・春日神社蔵
あまりの美しさに、ただただ立ち尽くしてしまう、そんな装束です。男女問わず、心をぐっと掴まれるはず!


豊国祭礼図屏風
重要文化財 豊国祭礼図屏風(ほうこくさいれいずびょうぶ)
狩野内膳筆 江戸時代・17世紀 京都・豊国神社蔵
秀吉の七回忌に催された豊国神社臨時祭礼を描いたもの。風流踊りが盛り上がっています!

たけのコスプレ
ん??
えっ、なにこの人、たけのこ?コスプレ?目が本気だ…!(どこにいるか会場で探してみてください)
思い思いの個性的な格好で祭りを楽しむ様子を見ると、こちらまでわくわくしてきます。


第5章 伝世の名品では、青森・櫛引八幡宮、静岡・三嶋大社、京都・北野天満宮などの宝物が展示されます。

白糸妻取威鎧
国宝 白糸妻取威鎧(しろいとつまどりおどしのよろい)
南北朝時代・14世紀  青森・櫛引八幡宮蔵
重ね着をした装束の裾先、つまり妻の部分が翻ったときの美しさを連想させることから付いた名だそう。ポエティック!



第6章 神々の姿では、石川・白山比咩神社や京都・仁和寺の神像絵画が展示されます(神像彫刻の展示替えはありません)。


いやはや、こんなに見どころがたくさんあるなんて、後期展示も見のがせません!

国宝 大神社展
は6月2日(日)まで開催中です。どうぞお早めにご来館ください。

カテゴリ:news2013年度の特別展

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posted by 小島佳(広報室) at 2013年05月08日 (水)

 

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