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日仏交流150周年記念 オルセー美術館コレクション特別展
「フランスが夢見た日本-陶器に写した北斎、広重」

日仏交流150周年記念 オルセー美術館コレクション特別展
「フランスが夢見た日本-陶器に写した北斎、広重」 / 表慶館     2008年7月1日(火) ~ 2008年8月3日(日)

  
(左)丸皿 伊勢海老に茄子図 オルセー美術館蔵 ©photo P. Schmidt, Musée d'Orsay
(右)「魚づくし」 伊勢海老と芝蝦(永寿堂版) 歌川広重筆

 パリ・オルセー美術館と東京国立博物館の共同企画により、ヨーロッパのジャポニスムに日本の浮世絵が与えた影響について、テーブルウェアに焦点をあてて紹介します。北斎や広重などの浮世絵の題材に着想を得て作られ、1866年から1930年代まで人気を博したテーブルウェアである「セルヴィス・ルソー(ルソー・セット)」と「セルフィス・ランベール(ランベール・セット)」を、元絵に使われた浮世絵の日本の版画や版本と対比して展示いたします。

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開催概要
会  期 2008年7月1日(火)~8月3日(日)
会  場 東京国立博物館 表慶館1階
開館時間 9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
(ただし土・日・祝日は18:00まで、毎週金曜日は20:00まで開館)
休館日 月曜日(ただし7月21日(月・祝)は開館、翌22日(火)休館)
観覧料金 一般1000円(800円/700円)、大学生・高校生700円(500円/400円)
中学生以下無料
( )内は前売り/20名以上の団体料金
障害者とその介護者一名は無料です。入館の際に障害者手帳などをご提示ください。
前売券はチケットぴあ(Pコード:前売=688-188 当日=688-189)、ローソンチケット(Lコード:35388)、イープラス、CNプレイガイド、サークルK、サンクス、JTB、セブンイレブンほか主要プレイガイドおよび東京国立博物館 正門観覧券売場(開館日のみ)にて、2008年6月30日(月)まで販売。
特別展「対決-巨匠たちの日本美術」(2008年7月8日(火)~8月17日(日))は別途観覧料が必要です。両特別展の同時開催期間中(2008年7月8日(火)~8月3日(日))、東京国立博物館正門 観覧券売場にて両特別展の当日券を1枚ずつ同時購入の場合、観覧料金の合計金額から100円の割引になります。また、片方の特別展の観覧券の半券をもう一方の特別展の会場入口にお持ちいただくと、半券1枚につき1回のみ、1人1枚の購入に限り、100円割引で当日券を購入できます(他の割引サービスとの併用はできません)
「東京・ミュージアムぐるっとパス2008」で、当日券一般1000円を900円(100円割引)でお求めいただけます。正門観覧券売場(窓口)にてお申し出ください。
東京国立博物館キャンパスメンバーズ会員の学生の方は、当日券を500円(200円割引)でお求めいただけます。正門観覧券売場(窓口)にて、キャンパスメンバーズ会員の学生であることをお申し出いただき、学生証をご提示下さい。
特別展「フランスが夢見た日本―陶器に写した北斎、広重」 会期終了後の2008年8月5日(火)~8月24日(日)まで、本特別展半券を当館正門 観覧券売場にてご提示いただければ、当館平常展を半額の割引料金でご覧いただけます。
交  通 JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線 上野駅、千代田線 根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
主  催 東京国立博物館、オルセー美術館、日本経済新聞社
後援 フランス大使館
協賛 東レ、松下電器
協力 日本航空
カタログ 展覧会カタログ(2000円)は、表慶館会場内、および本館地下ミュージアムショップにて販売しています。
お問い合わせ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会サイト http://www.nikkei-events.jp/art/france.html
展覧会公式サイトは会期終了時をもって終了いたしました。
関連事業
記念シンポジウム「フランスのジャポニスム─陶磁器を中心に─」
  平成館 大講堂 2008年7月12日(土) 13:30~17:00(開場13:00) 受付終了
講師:東京大学教授 三浦 篤 氏
演題:「フランスにおける陶磁器のジャポニスム─《セルヴィス・ルソー》とその後の展開─」
講師:国立歴史民俗博物館教授 大久保 純一 氏
演題:「ルソーのテーブルウェアと幕末・明治の日本版画」
講師:福井大学准教授 今井 祐子 氏
演題:「フランス陶磁器におけるジャポニスムの諸相とその背景─日本陶器への開眼からシャプレ、カリエスらの作陶へ─」
講師:サントリー美術館学芸員 土田 ルリ子 氏
演題:「エミール・ガレにみるジャポニスム」
中学生のためのワークショップ「浮世絵デザインのお皿をつくろう!」
  表慶館 2008年7月20日(日) 10:00~12:30  受付終了
表慶館 2008年7月21日(月・祝) 10:00~12:30  受付終了
展覧会の構成と主な展示作品
第1章 セルヴィス・ルソー
「セルヴィス・ルソー」は、陶器とガラス製品の製作販売を行っていたウジェーヌ・ルソー(1827-1890)と画家・版画家のフェリックス・ブラックモン(1833-1914)の共同製作により1866年に生まれました。葛飾北斎(1760-1849)や、《東海道五十三次》などで有名な歌川広重(1797-1858)などによる日本の作品から着想を得た作品には、ジャポニスム(日本趣味)の初期の例がみられます。このテーブルウェアはパリ万国博覧会で1867年、1878年、1898年と続けて紹介され、大成功をおさめた後、1930年代まで50年以上にわたって製作されました。
水切り付楕円形皿 鯉に朝顔図
水切り付楕円形皿 鯉に朝顔図
オルセー美術館蔵
©photo P. Schmidt, musée d'Orsay
  「魚づくし」 鯉(山庄版)
「魚づくし」 鯉(山庄版)
歌川広重筆
江戸時代・天保年間(1830~44)後期
東京国立博物館蔵
丸皿 伊勢海老に茄子図
丸皿 伊勢海老に茄子図
オルセー美術館蔵
©photo P. Schmidt, musée d'Orsay
  「魚づくし」 伊勢海老と芝蝦(永寿堂版)
「魚づくし」 伊勢海老と芝蝦(永寿堂版)
歌川広重筆
江戸時代・天保年間(1830~44)初期
東京国立博物館蔵
  「魚づくし」 こちに茄子(永寿堂版)
「魚づくし」 こちに茄子(永寿堂版)
歌川広重筆
江戸時代・天保年間(1830~44)初期
東京国立博物館蔵
第2章 セルヴィス・ランベール
「セルヴィス・ルソー」がたいへん人気を博したため、1873年、ルソーはもう一人の画家にもジャポニスムの新たなテーブルウェアの製作を依頼します。セーヴル国立製陶所の装飾画家アンリ・ランベール(1836-1909)です。「セルヴィス・ルソー」と違い、手描きによる高級品で、絵画性の強いデザインが特徴です。
平皿 波に蟹図
平皿 波に蟹図
オルセー美術館蔵
©photo P. Schmidt, musée d'Orsay
  『唐詩選画本』七言律 万年蟹
『唐詩選画本』七言律 万年蟹
葛飾北斎筆
江戸時代・天保7年(1836)
千葉市美術館蔵
平皿 沼津 足柄山不二雪晴図
平皿 沼津 足柄山不二雪晴図
オルセー美術館蔵
©photo P. Schmidt, musée d'Orsay
  「五十三次名所図会」沼津 足柄山不二雪晴
「五十三次名所図会」沼津 足柄山不二雪晴
歌川広重筆
江戸時代・安政2年(1855)
東京国立博物館蔵
平皿 貂と雄鶏図
平皿 貂と雄鶏図
オルセー美術館蔵
©photo P. Schmidt, musée d'Orsay
  『暁斎楽画』坤の巻 貂と雄鶏
『暁斎楽画』坤の巻 貂と雄鶏
河鍋暁斎筆
明治14年(1881)
千葉市美術館蔵
平皿 鴨の親子図
平皿 鴨の親子図
オルセー美術館蔵
©photo P. Schmidt, musée d'Orsay
  『暁斎楽画』乾の巻 鴨の親子
『暁斎楽画』乾の巻 鴨の親子
河鍋暁斎筆
明治14年(1881)
千葉市美術館蔵
『ジャポニスム』

 ジャポニスム (japonisme) はフランス語で、19世紀後半にパリを発信地としてフランスと西洋全体に広がった「日本的なもの」の流行を指しています。また、美術史で西洋美術、とりわけ印象派やアール・ヌーヴォーに認められる日本美術の影響を指します。日本美術への関心は、開国後の1856年あたりから現れますが、最初の出会いは、日本の主要な輸出品目である磁器の梱包材に使われた《北斎漫画》だったという説があり、この《北斎漫画》にヨーロッパで初めて注目したのがブラックモンだったといわれています。
ジャポニスムの起爆剤になったのは1867年にパリで開催された万国博覧会です。徳川幕府はこの万博に「日本館」を建設し、美術品、工芸品、織物、日常生活で使う道具などを出品しました。100枚ほどの浮世絵も展示されていました。日本に対する強い関心のため、「日本館」の人気は高く、160万人におよぶ万博の入場者の大多数が訪れました。
「日本館」に注目したのは、特に知識人と芸術家で、彼らを中心に日本ブームが広がり、その影響は20世紀初頭まで継続し、美術、工芸、ファッションなどに多大な影響を与えました。