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伝統工芸―人間国宝の技と美

  • 『華菱文玳瑁螺鈿箱 北村昭斎作 平成10年(1998)』の画像

    華菱文玳瑁螺鈿箱 北村昭斎作 平成10年(1998)

    本館 19室
    2010年3月9日(火) ~ 2010年6月6日(日)

      昭和25年(1950)に文化財保護法が制定されてから、今年でちょうど60年になります。文化財保護法の制 定によって、有形文化財だけでなく、無形文化財も国によって保護される対象となりました。無形文化財には演劇や音楽などとともに伝統的な工芸の技術も含ま れています。

       昭和30年(1955)に重要無形文化財の最初の認定が行われてから、漆工、染織、金工、陶磁などさまざまな伝統工芸の分野で、作家や団体が重要無形文 化財技術保持者・保持団体、いわゆる「人間国宝」として認定されています。この「人間国宝」は顕彰ではなく、その卓越した技を保存し、継承するためのもの です。したがってその認定とともに、それぞれの優れた技について、記録・保存が行われてきました。

       平成12年(2000)、こうした記録と作品の一部が文化庁から当館に移され、以後毎年、「人間国宝」による作品を展示しています。今年はそのなかから漆工、金工、陶磁の優品を紹介します。優れた技と美の世界をご覧ください。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
乾漆朱菊花方盤 増村益城作 平成5年(1993)
華菱文玳瑁螺鈿箱 北村昭斎作 平成10年(1998)
鸚鵡小禽葡萄文箱 海野清作 昭和時代・20世紀 峯島茂兵衛氏寄贈
燿彩鉢 心円 3代德田八十吉作 昭和63年(1988)