教育普及スペース みどりのライオン 制作工程模型展示「裏彩色(うらざいしき) ―隠れた色彩の効果―」
本館 20室 2009年1月14日(水) ~ 2009年3月29日(日)
手本から注意深く図像を写します。
|
今回原本とした「一字金輪像」
鎌倉時代・13世紀
※期間中、原本の展示はありません
|
|
|
当館では、東京芸術大学との連携事業として、学生ボランティアによる制作工程模型の展示とそこから得られた知見をお伝えするギャラリートークを行っています。2005年1月を皮切りに、脱活乾漆、鋳造、鍛造、一木彫の4種類の造像法による彫刻の模型を作製しました。いずれも、作品の制作工程を5段階から6段階に分けて紹介したもので、時にはスライド画像や使用された材料なども併設し、制作技法について理解を深めていただいています。
今回は初めて絵画作品を取り上げます。当館所蔵の重要文化財「一字金輪像」を原本とし、上半身部分の模写を通して「裏彩色」の技法に迫ります。「裏彩 色」とは絵を描くための絹の裏側に顔料や金箔をほどこすことで、表からの彩色に微妙な違いを与える技法です。
また展示室では、裏彩色の技法を確認できるよう、裏側を覗き込めるようにしたり、日本画制作のための材料を展示したりと、工夫をこらした展示で皆さまを お待ちしています。ぜひお楽しみください。
|