本館 15室
2008年4月1日(火) ~ 2008年6月29日(日)
アイヌの人びとは、北海道本島や周辺の島じまの厳しい自然のなかで暮らしていました。自然を神とあがめ、自然と共生し、狩猟・漁撈・山菜採取あるいは農耕による暮らしを営んでいました。狩猟の対象はヒグマやエゾシカ、ウサギ、キツネ、タヌキ、オジロワシ、オオワシなどで、それぞれの家独特の矢毒を塗った弓矢や槍などを用いました。ワシ類の羽根は交易品として利用されました。彼らは、日々の暮らしの中で機織(はたおり)具をつかって独特な衣服をつくり、多彩な刺繍をほどこしていました。
今回の特集陳列では、狩猟具や機織の際のさまざまな道具や、生活のなかで着用した衣服、木製の器など、生活に密着した資料をもとに、アイヌの人びとの生業の様子を紹介いたします。