TOP
 >> 展示
 >> 金堂平成大修理記念 「唐招提寺展 国宝 鑑真和上像と盧舎那仏」

金堂平成大修理記念 「唐招提寺展 国宝 鑑真和上像と盧舎那仏」

金堂平成大修理記念 「唐招提寺展 国宝 鑑真和上像と盧舎那仏」 / 平成館 特別展示室   2005年1月12日(水) ~ 2005年3月6日(日)

  
国宝 盧舎那仏坐像(部分) 奈良時代・8世紀 奈良・唐招提寺蔵

奈良の巨刹・唐招提寺の金堂並びに御影堂の美しく壮大な空間を再現いたします。鑑真の崇高な精神を今に伝える唐招提寺の名宝をご覧ください。

展示作品一覧へ

開催概要
会  期 2005年1月12日(水)~3月6日(日)
会  場 東京国立博物館 平成館 (上野公園)
開館時間 9:30~17:00
休館日 月曜日 ただし2005年2月21日(月)、2月28日(月)は開館
観覧料金 一般1400円(1300円/1200円)、大学生・高校生・専門学校生1000円(900円/800円)
小・中学生無料
( )内は前売り/20名以上の団体料金
障害者とその介護者一名は無料です。入館の際に障害者手帳などをご提示ください。
前売り券は、JR東日本みどりの窓口、電子チケットぴあなど主要プレイガイドにて11月6日より発売
交  通 JR上野駅公園口・鶯谷駅より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
主  催 東京国立博物館、唐招提寺、TBS、日本経済新聞社
後 援 文化庁、中国大使館、奈良県、TBSラジオ
特別協賛 綜合警備保障株式会社、トヨタ自動車株式会社、株式会社三井住友銀行、三井不動産株式会社
協  力 奈良国立博物館、日本通運、凸版印刷、JR東日本、王子特殊紙、中越パルプ工業
お問い合わせ 0570-060-060(唐招提寺ダイヤル)
展覧会ホームページ http://www.tbs.co.jp/p-guide/daiji/top/ (TBS唐招提寺2010プロジェクトホームページ)
http://www.tbs.co.jp/mobile/ 携帯サイトは会期終了時をもって終了いたしました。
文化力
関連事業
  記念講演会
第1回/記念講演会「唐招提寺の仏たち」
平成館 大講堂 2005年1月16日(日) 13:30~15:00 受付終了
講師:情報課図書・映像サービス室長 岩佐 光晴
第2回/記念講演会「鑑真和上が伝えたかったこと」
平成館 大講堂 2005年2月26日(土) 13:30~15:00 受付終了
講師:奈良国立博物館 学芸課資料室長 西山 厚 氏
第3回/記念講演会「金堂解体修理の現状」
平成館 大講堂 2005年3月6日(日) 13:30~14:30 受付終了
講師:奈良県文化財保存事務所主査 田中 泉 氏
「石田録事がご案内する-バーチャルでめぐる唐招提寺散策」
平成館 大講堂 2005年1月26日(水)、2月16日(水) 11:00~、14:00~ (各60分) 当日受付
解説:唐招提寺録事 石田太一 師
  映画上映
「天平の甍」
平成館 大講堂 2005年1月22日(土)、1月29日(土)、2月9日(水) 10:00~、13:30~ (上映時間152分) 受付終了
  記念ミニコンサート
「天平音楽再現」
平成館 大講堂  2005年2月11日(金・祝) 11:30~、14:30~ 受付終了
出演:劉 宏軍 氏
  記念公開俳句対話
「いのちをたたえて」
平成館 大講堂 2005年2月6日(日) 13:30~15:00 受付終了
出演:詩人 高橋 睦郎 氏、俳人 正木 ゆう子 氏
フォトギャラリー「唐招提寺 鑑真和上・盧舎那仏に捧げる 献華写真・献句展」
会場:平成館ラウンジ
女性写真家たちが鑑真和上に捧げる写真と、10代から90代の俳人が唐招提寺に捧げた句を展示します。
唐招提寺俳句コンクール
唐招提寺へ捧げる俳句を会期中募集。特選作品は唐招提寺に奉納します。
応募条件:年齢性別不問、自作で未発表の作品をご応募ください。
応募・お問合せ先:「唐招提寺展俳句コンクール」事務局 TEL:03-3263-5900 (10:00~17:00 土日祝日除く)
FAX:03-3263-5623 〒102-0083東京都千代田区麹町3-4-7
同時開催
   
親と子のギャラリー「仏像のひみつ」
会期:2005年1月12日(水)~3月6日(日)
会場:平成館1階 ガイダンスルーム・企画展示室
観覧料金:平常展料金でご覧いただけます。
仏像をみるのが楽しくなる4つの「ひみつ」を紹介。盧舎那仏坐像の製作工程模型も展示します。
展覧会の構成
1. 金堂再現
金堂再現
金堂外観
©千葉正夫
   唐招提寺金堂は、屋根と柱が織りなす美しさが印象的な奈良時代を代表する建築として知られています。堂内須弥壇(しゅみだん)の中央に盧舎那仏坐像、その向かって左に千手観音立像、右に薬師如来立像が安置され、盧舎那仏の前方左右に梵天・帝釈天立像、須弥壇の四隅に四天王立像が配されています。巨像と天井の高い巨大建築による堂内空間は、さながら盧舎那仏を中心とする壮大な宇宙を感じさせます。

本展示では、平成館の大展示室に、盧舎那仏坐像を中心として梵天・帝釈天立像と四天王立像を安置することによって、金堂の堂内空間を再現します。通常、金堂の外からしか拝することのできない各尊像を、観覧者があたかも自ら堂内に足を踏み入れて、各尊像とより身近に対面できるような場となります。各尊像のもつ魅力をライティングによって最大限に引き出し、観覧者が盧舎那仏の宇宙に身を置きながら、天平の造形空間を実感できることを意図しています。
2. 御影堂再現
御影堂再現
御影堂厨子内の鑑真和上坐像
©金井杜道
   御影堂は唐招提寺境内の北方奥に所在し、閑静なたたずまいを見せています。その中央奥室(松の間)に厨子(ずし)が安置され、鑑真和上坐像が祀られています。各間は、昭和55年に東山魁夷によって完成された全68面に及ぶ障壁画で荘厳されています。

本展示では、鑑真和上坐像とともに厨子絵を含む障壁画全点によって御影堂内を再現します。鑑真和上坐像は、様々な困難の末に来朝した鑑真のあるがままの姿を伝える肖像彫刻の名作として知られていますが、像から発せられる崇高な精神は、それを拝する者に強い感銘を与えてきました。東山魁夷もその一人であり、構想から10年の歳月をかけ、丹精を込めて完成された障壁画は魁夷芸術の集大成であると共に、現代に生きる鑑真への敬慕の象徴ともいえるものです。今回、和上像とともに障壁画を展示する意図は、両者が一堂に会することによって醸し出される神聖な雰囲気を観覧者に実感していただくことにあります。こうした展示の機会は、おそらく今回が最初で最後になるでしょう。
主な出品作品 *いずれも奈良・唐招提寺蔵
盧舎那仏坐像
©久留幸子
  国宝 盧舎那仏坐像 (るしゃなぶつざぞう)
奈良時代・8世紀
脱活乾漆造、漆箔 高304.5 cm


 金堂の本尊で、像高は3メートルを超える巨像です。鑑真とともに来朝した弟子の義静の造立と伝えます。厳しさを秘めた表情、堂々とした体躯の表現に、確固たる存在を感じることができます。奈良時代に仏像技法として盛んに用いられた脱活乾漆造り(像の形に応じて心木を組み、土をかぶせて塑形した上に麻布を漆で貼り重ねて像を形作り、最後に中の土を取り出す)によっています。

盧舎那仏は戒律において重要な経典である『梵網経』(ぼんもうきょう)の教主です。太陽神に由来し、全宇宙にいきわたる真実の仏とされています。
鑑真和上坐像
©久留幸子
  国宝 鑑真和上坐像 (がんじんわじょうざぞう)
奈良時代・8世紀
脱活乾漆造、彩色 高80.1 cm


 『唐大和上東征伝』によると、天平宝字7年(763)春、鑑真和上の弟子の忍基が、当寺講堂の梁が折れる夢を見て鑑真の遷化が近いことを悟り、諸弟子を率いてその姿を模したと記されており、本像はその時に造られた像に当ると考えられています。鼻筋の通った顔立ち、肩幅のある体躯、逞しさのある手など、鑑真のあるがままの姿を自然に捉えています。目を閉じ瞑想にふけるかのようなおだやかな表情には、身命を惜しまず、日本への伝戒を成し遂げた和上の崇高な精神が宿っているといえます。本像には礼拝者の心を浄化する力があり、そこに肖像彫刻の名作としての所以があるようです。
梵天立像
梵天立像
©大西成明
 
帝釈天立像
帝釈天立像
©大西成明
  国宝 梵天・帝釈天立像 (ぼんてん・たいしゃくてんりゅうぞう)
奈良時代・8世紀
木造彩色・乾漆併用 高 186.2 cm (梵天)、188.2 cm (帝釈天)


 梵天・帝釈天はもともと古代インドの神話に登場する重要な神で、早くより仏教に取り入れらました。

両像は盧舎那仏の前方左右に安置されており、鑑真とともに来朝した弟子の如宝によって造立されたと伝えられます。像高は180センチを超え、等身よりも大きく造られていますが、盧舎那仏の前では小さく見えます。像の大半を針葉樹の一材から彫出していますが、頭髪など一部に乾漆を用いています。その表情や量感のある体躯の表現など、造像技法は異なりますが、作風は盧舎那仏と通じます。
広目天立像
広目天立像
©大西成明
 
多聞天立像
多聞天立像
©大西成明
  国宝 四天王立像 (してんのうりゅうぞう)
奈良時代・8世紀
木造彩色・乾漆併用 高 186.3 cm (広目天)、188.5 cm (多聞天)


 金堂須弥壇の四隅に安置され、梵天・帝釈天像とともに、如宝によって造立されたと伝えられます。また、像の大半を針葉樹の一材から彫出し、部分的に乾漆を用いる技法、やや晦渋(かいじゅう)味のある顔立ちや量感のある体躯表現なども梵天・帝釈天と通じます。さらに像高もほぼ同じであることから、これらは一連の構想の下に造立されたと考えられます。

金堂の諸尊に見られる、大ぶりで重厚感のある作風には大陸的な気分があり、鑑真和上や弟子たちを介して流入した中国の最新の仏像様式が反映されているとも考えられます。
御影堂障壁画
東山魁夷(1908~1999)筆
御影堂障壁画<濤声>
御影堂障壁画<濤声>
©大西成明
   国民的画家といわれた東山魁夷が、十年余りの歳月を費やし、鑑真和上に捧げるために描いた大作。日本の風土の象徴として、色鮮やかに描かれた「山雲」「濤声」と、和上の故郷中国の壮大な風景を墨一色で描いた「揚州薫風」をはじめとする水墨画が見事に対比しています。

寺外では今回はじめて、和上像とともに厨子絵を含むすべての障壁画が展覧されることで、和上の眼差しとともに、東山魁夷畢生の大作をみることができるまたとない機会となります。
障壁画出品作品リスト
山雲(さんうん)、濤声(とうせい)、揚州薫風(ようしゅうくんぷう)、黄山曉雲(こうざんぎょううん)、桂林月宵(けいりんげっしょう)、厨子絵・瑞光(ずしえ・ずいこう)