このページの本文へ移動

懐月堂派の肉筆浮世絵

  • 『遊女と禿図 懐月堂安度筆 江戸時代・18世紀』の画像

    遊女と禿図 懐月堂安度筆 江戸時代・18世紀

    本館 特別2室
    2006年9月12日(火) ~ 2006年10月22日(日)

     笹雪模様の瀟洒(しょうしゃ)な衣装をまとい、ゆっくりと身を屈め耳打ちする遊女。この堂々たる印象的な姿には、他の肉筆浮世絵にはない存在感があります。宝永年間(1704~1711)頃、懐月堂安度(かいげつどうあんど)は浅草諏訪町に工房を構え、5人の優れた門人を従えて数多くの肉筆浮世絵を制作しました。研ぎ澄まされた大胆な筆致と明快な彩色によって描き出された立美人図は、同時代のみならず後々の絵師にも大きな影響を与えました。

      このたび、江戸で一世を風靡した懐月堂派の作品を特集陳列いたします。まるで浅草にあった安度の工房に迷い込んだような感覚に襲われることでしょう。江戸の人々を魅了した懐月堂美人の揃い踏みを、ぜひご堪能ください。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
遊女と禿図 懐月堂安度筆 江戸時代・18世紀
遊女立姿図 長陽堂安知筆 江戸時代・18世紀