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古代東アジアの武器

  • 『銅剣 春秋~戦国時代・前6~前5世紀』の画像

    銅剣 春秋~戦国時代・前6~前5世紀

    東洋館 第4室
    2006年9月5日(火) ~ 2006年12月3日(日)

     中国に初めて本格的な金属である青銅が現われた約3800年前、人々はそれを材料にして戦うための専用の道具を作るようになりました。その後、鉄が武器の材質として交替するまでの約1600年間、社会や戦争の変化とともに武器の形・種類・機能も変わっていきました。前1000年紀以降は、北東アジア・東南アジア等でも青銅製武器が見られるようになりました。

      当時、他の何よりも鋭利で強力だったこの道具には、実際に使うだけでなく、所有者の権威を高めるなど重要な意味があったことでしょう。金属が中国以上に貴重だった周辺地域では、なおさらであったと考えられます。そのために北東アジア・東南アジア等では独特な形の武器が発達しました。一方で、始めから刃がないなど“非実用の武器”もありました。これらは祭りや儀式のために作られたと考えられています。

      今回の特集陳列では、古代東アジアの人々が戦いの道具の形にこめた様々なメッセージをご案内いたします。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
金錯銅戈 安徽省寿州 春秋~戦国時代・前5世紀
弩機 後漢時代・永初4年(110)
銅剣 春秋~戦国時代・前6~前5世紀