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狂言の面と装束

  • 『素襖 茶麻地傘模様 室町時代・16世紀』の画像

    素襖 茶麻地傘模様 室町時代・16世紀

    本館 9室
    2006年6月27日(火) ~ 2006年8月27日(日)

     狂言は中世日本の庶民生活を、ユーモアたっぷりに描いたドラマです。地方の下級武士とそれに仕える太郎冠者、次郎冠者など、どこにでもいるような親しみやすい人々が登場し、日常生活における人間のちょっとしたわがままやずるがしこさ、なまけ心やそそっかしさ などが、コミカルに演じられます。武士の略礼装である素襖(すおう)、武士の使用人が着用していた肩衣(かたぎぬ)や半袴(はんこ)など、麻製の染模様が中心で、豪華な絹織物である能装束とは正反対の趣を持っています。江戸時代になりますと、喜劇性が直接装束にデザインされるようになり、大胆でカラフルな染模様で遊ぶようになりました。厳つい顔ですらどこか面白可笑しい狂言面とともに、狂言のよそおいをお楽しみください。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
素襖 茶麻地傘模様 室町時代・16世紀
狂言面 うそぶき 江戸時代・18世紀