本館 15室
2006年11月28日(火) ~ 2007年3月4日(日)
アイヌの人びとは衣服や装飾品、日常使われる道具類をさまざまな文様で飾りました。布と糸と針で紡(つむ)ぎだされた飾りは女性の手で、マキリなどを使って彫刻された飾りは男性の手で施されます。こうして表された文様には、代表的なモレウとよばれる渦巻き文や、アイウシ文と呼ばれる棘(とげ)をもったものなど多彩な種類があります。写真のアットゥシは、伝承されることが極めて稀な実際に子供が着ていたものです。襟(えり)、袖口、背中、裾(すそ)に紺木綿裂(こんもめんぎれ)を置き、その上に木綿糸で刺繍(ししゅう)を施しています。
この特集陳列では、生活に密着した木彫や衣服など、アイヌの人びとが丁寧に施した多彩な飾りを紹介いたします。一つ一つの細工の美しさを是非ご覧ください。