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中国北方青銅器

  • 『動物形竿頭飾 北辺 春秋時代・前6~前5世紀』の画像

    動物形竿頭飾 北辺 春秋時代・前6~前5世紀

    東洋館 第4室
    2006年6月6日(火) ~ 2006年9月3日(日)

     ユーラシア北方草原地帯の東部にあたる中国北方では、羊などを飼育する牧畜民が古くから暮らしていました。そこでは持ち運びや家畜の解体に便利で、動物の意匠をあしらった青銅器が多く使われました。この特徴は南シベリアの青銅器と共通しており、同時代の中国農 耕地帯で栄えた容器を中心とする商・周の青銅器とは異なります。前800年頃には家畜とともに長距離を移動する本格的な遊牧民がユーラシアの草原に登場し ます。すると中国北方の青銅器はさらに、遠い黒海沿岸・中央アジアのスキタイ文化やサカ文化の影響を受けるようになりました。文字を持たなかった草原の民 の歴史を、中国北方の武器・馬具・動物意匠の青銅器でたどります。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
鞘付短剣 北辺 西周~春秋時代・前9~前7世紀
鍍金銀動物闘争文帯飾板 北辺 前漢時代・前2世紀
動物形竿頭飾 北辺 春秋時代・前6~前5世紀