平成館 企画展示室
2006年3月7日(火) ~ 2006年4月23日(日)
本館を、もっともっと楽しもう。
上野公園の桜並木をゆるやかにのぼりながら、噴水の向こうに目をやると、赤茶色の屋根をいただいた東京国立博物館の本館(日本ギャラリー)が、木々のあいだに堂々と建っているのが見えます。当館の顔ともいえるこの建物は、銀座の和光や第一生命ビルの建築で知られる渡辺仁の設計で、昭和13年(1938)に 開館しました。
今回の展示では、本館の設計建築に関する資料を集めました。本館の設計プランは昭和5年(1930)に公募され、273案の応募から渡辺仁の設計が選ば れたものです。渡辺仁をはじめとする入選者の応募図面や審査結果、建設写真など、貴重な資料をご覧いただきながら、本館建築当時の博物館に迫ります。
また、建物細部の美しい意匠(いしょう)や貴賓室(きひんしつ)などをめぐるセルフガイドマップの配布や、ガイドツアーなども行っています。当館で一番大きな重要文化財「本館」の知っているようで知らなかった一面をお見せします。