東洋館 第3室
2006年3月21日(火・祝) ~ 2006年7月2日(日)
インドで生まれた仏教、ヒンドゥー教は、周辺諸国へも漸次(ぜんじ)広がり、さまざまな形で信仰を集めました。本特集では、スリランカ、ミャンマー、タイ、カンボジア、インドネシアで、8~14世紀にかけて制作された仏教とヒンドゥー教の尊像を集めました。
7~10世紀頃のインドネシアでは文化の中心がジャワ島中部にあり、この時代にはヒンドゥー教と大乗仏教がともに栄えました。ここでは大乗仏教の像と密教法具を展示します。
カンボジアでは、壮大な寺院が建築されたアンコール時代に属するヒンドゥー神像やインド古代叙事詩のラーマーヤナに登場するハヌマーン像などがあります。
いずれも掌(てのひら)にのるほどの小品ですが、ボロブドゥールやアンコールワットなど当時の王権と結びついた壮麗な寺院を頂点に、民間に広まっていった当時の信仰のありさまに思いを巡らせてみて下さい。