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博物館に初もうで 新春特集陳列「吉祥―歳寒三友を中心に―」

  • 『花卉図(部分) 趙之謙筆 清時代・同治9年(1870) 高島菊次郎氏寄贈』の画像

    花卉図(部分) 趙之謙筆 清時代・同治9年(1870) 高島菊次郎氏寄贈

    東洋館 第8室
    2006年1月2日(月・祝) ~ 2006年1月29日(日)

     冬の厳しい寒さの中、松や竹は常緑を保ち、また、梅は毎年必ず春の魁(さきがけ)として美しい花を開いて清香を放ちます。このことから中国の人々は松・竹・梅を厳しい環境でもその節度を守り不変の心をもつものとして「歳寒三友(さいかんさんゆう)」と讃えてきました。また、松は不老長寿、竹は平安や子孫繁栄、梅は子孫繁栄(子授け)を象徴するものとされました。このように、中国の花鳥画には、例えば、蓮・水鳥・魚は豊かさ、牡丹は富貴、桃は長寿、葡萄・瓢箪(ひょうたん)・石榴(ざくろ)などは子孫繁栄、鳳凰(ほうおう)は天下泰平、蝙蝠(こうもり)は福というように人々の様々な願いがこめられている場合が多く、それらは吉祥図として人々に親しまれてきました。新しい年を寿(ことほ)ぎ、「歳寒三友」を中心に中国の吉祥図を特集します。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
重要文化財 梅花双雀図 伝馬麟筆 南宋時代・13世紀 山本達郎氏寄贈
墨梅図 陳録筆 明時代・正統11年(1446) 市河三兼氏寄贈
五松図 李ぜん筆 清時代・18世紀
鹿鶴図屏風 沈銓筆 清時代・乾隆4年(1739) 山崎達夫氏寄贈
花卉図 趙之謙筆 清時代・同治9年(1870) 高島菊次郎氏寄贈

 

開催概要
会  期 2006年1月2日(月)~1月29日(日)
会  場 東京国立博物館
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(ただし、2006年1月2日(月)、9日(月・祝)は開館、4日(水)、10日(火)は休館)
年末年始 2005年12月28日(水)~2006年1月1日(日)
観覧料 一般420(210)円、大学生130(70)円
( )内は20名以上の団体料金
高校生以下、満65歳以上の方の平常展観覧は無料です。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
障害者とその介護者1名は無料です。入館の際に障害者手帳などをご提示ください。
交  通 JR上野駅公園口・鶯谷駅から徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線 上野駅 、千代田線 根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
お問い合わせ     03-5777-8600(ハローダイヤル)
■ 新春特別展示 犬と吉祥の美術
本館特別1室・特別2室 2006年1月2日(月)~1月29日(日)

朝顔狗子図杉戸
朝顔狗子図杉戸(部分) 円山応挙筆 江戸時代・天明4年(1784)
    戌(いぬ)年にちなみ犬を表した作品、吉祥のモチーフを扱った作品を集め、新年の門出を祝います。犬は古くから狩猟を通じて日本人とかかわりの深い動物で、埴輪(はにわ)をはじめとする考古遺物にその姿をみることができます。江戸時代以降は愛玩動物としての性格が強まり、絵画・工芸の分野でペットとしての犬を表した作品が増えてゆきます。また松竹梅、鶴亀、獅子牡丹、富士山、鷹などの吉祥のモチーフは、古くから日本の美術工芸品のなかに取り込まれているものです。犬の埴輪や、応挙の子犬の絵、松竹梅の屏風など、館蔵品・寄託品の中から選ばれた作品で、お正月をお迎え下さい。
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主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
埴輪犬 群馬県伊勢崎市境上武士出土 古墳時代・6世紀
朝顔狗子図杉戸 円山応挙筆 江戸時代・天明4年(1784)
松竹梅図屏風 狩野常信筆 江戸時代・17世紀 京都・知恩院蔵
重要文化財 松鷹図 雪村周継筆 室町時代・16世紀
 
■ 新春特集陳列 吉祥
東洋館第10室 2006年1月2日(月)~2月12日(日)

粉彩瓢蝠文瓢形瓶
粉彩瓢蝠文瓢形瓶 景徳鎮窯 清時代・18世紀 横河民輔氏寄贈
新春に合わせ、中国・朝鮮の漆工・彫竹・玉・陶磁にこめられた吉祥を紹介します。
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主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
仙桃堆朱盆 「大明嘉靖年製」銘 明時代・嘉靖年間(1522~66)
青玉如意 清時代・18~19世紀
彫竹太師少師 清時代・18~19世紀
青花辰砂桃形水滴 朝鮮時代・19世紀
粉彩瓢蝠文瓢形瓶 景徳鎮窯 清時代・18世紀 横河民輔氏寄贈
 
新春イベント
和太鼓演奏
2006年1月2日(月) 12:00~、14:30~ 当日参加
2006年1月3日(火) 12:30~、14:30~ 当日参加
正門内池前(雨天時は本館前、または中止)
演者:和太鼓御響(おびき)
紙切り
2006年1月2日(月) 11:00~、13:30~ 当日参加
正門内池前(雨天時は本館前、または中止)
演者:林家二楽氏
獅子舞
2006年1月2日(月) 10:30~、13:00~ 当日参加
2006年1月3日(火) 10:30~、13:30~ 当日参加
本館前(雨天時は中止の場合があります)
演者:東都葛西囃子睦会
箏曲演奏
2006年1月3日(火) 11:30~、15:30~ 当日参加
本館2階
演奏:正派合奏団
クラリネットコンサート
2006年1月3日(火) 14:00~、16:00~ 当日参加
東洋館エントランスホール
演奏:アマトゥール
新春東博寄席 馬生独演会
2006年1月7日(土) 11:00~、13:30~  チケット完売
庭園内 応挙館
出演:金原亭 馬生
料金:2500円(平常展観覧料含・お茶菓子付き)
いけばな 真生流家元 山根由美氏による正月飾り
2006年1月2日(月)~1月15日(日) 正門、本館、東洋館、法隆寺宝物館 
和太鼓演奏 和太鼓演奏
獅子舞 獅子舞
上野・寛永寺との連携事業
寛永寺根本中堂 特別参拝
2006年1月2日(月)、3日(火) 10:00~15:00
根本中堂、徳川歴代の将軍の肖像画(油画)を公開
※当館入場券の半券(当日分)をご提示ください
ミュージアムショップによるイベント
お年玉プレゼント
2006年1月2日(月)、3日(火)はミュージアムショップで2,500円以上お買い上げの方に抽選でプレゼントがあたります
新春バーゲンセール開催
2006年1月2日(月)~1月31日(火)
レストランラコールによるイベント
お年玉プレゼント
2006年1月2日(月)、3日(火)は、レストランラコールでお一人様1,500円以上お召し上がりの方に抽選でプレゼントがあたります
1月から開催の特別展
特別展 「書の至宝―日本と中国」
平成館 2006年1月11日(水)~2月19日(日)
※特別展は別料金です
“書聖”王羲之の双鉤填墨本や拓本などの中国の書、空海や小野道風をはじめ、三筆、三跡、古筆、唐様など日本の書の名品を一堂に集め、古代から清時代までの中国の書の歴史をたどるとともに、その影響を受けながら独自の世界を築いてきた日本の書の展開を紹介。両国の書の歴史と美を一望する画期的な展覧会です。