本館 7室・8室
2007年4月24日(火) ~ 2007年6月3日(日)
屏風は自由に空間を区切り演出する調度(ちょうど)として、様々な場面で用いられてきました。現在、博物館で屏風を鑑賞するときは、とかくそこに描かれた絵や書にばかり目がいって、屏風そのものに関心をはらうことはなくなりがちです。しかし絵や書は、本来、屏風の構造や規模の違い、使用する空間や場面に合わせて表されたものです。
今回の展示は、屏風の歴史的変化、素材や形式、主題の多様性という視点から、豊かな屏風の世界を楽しんでいただこうとするものです。絵巻の中に描かれた屏風の使用場面も併せて展示します。7室では屏風の構造や形式の変遷を概観し、8室-2では襖絵を屏風に改装した作品や絵画と書を組み合わせた作品、油絵による作品、友禅染(ゆうぜんそめ)や刺繍による図案を表した作品など、多様な屏風の世界の一端を覗きます。