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屏風

  • 『重要文化財 法然上人伝絵巻 鎌倉時代・14世紀 松永安左エ門氏寄贈』の画像

    重要文化財 法然上人伝絵巻 鎌倉時代・14世紀 松永安左エ門氏寄贈

    本館 7室・8室
    2007年4月24日(火) ~ 2007年6月3日(日)

     屏風は自由に空間を区切り演出する調度(ちょうど)として、様々な場面で用いられてきました。現在、博物館で屏風を鑑賞するときは、とかくそこに描かれた絵や書にばかり目がいって、屏風そのものに関心をはらうことはなくなりがちです。しかし絵や書は、本来、屏風の構造や規模の違い、使用する空間や場面に合わせて表されたものです。

      今回の展示は、屏風の歴史的変化、素材や形式、主題の多様性という視点から、豊かな屏風の世界を楽しんでいただこうとするものです。絵巻の中に描かれた屏風の使用場面も併せて展示します。7室では屏風の構造や形式の変遷を概観し、8室-2では襖絵を屏風に改装した作品や絵画と書を組み合わせた作品、油絵による作品、友禅染(ゆうぜんそめ)や刺繍による図案を表した作品など、多様な屏風の世界の一端を覗きます。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
正倉院鳥毛篆書屏風(模本) 明治11年(1878)頃、原本=奈良時代・8世紀
重要文化財 波涛図屏風 円山応挙筆 江戸時代・天明8年(1788) 京都・金剛寺蔵
蘭亭序・蘭亭曲水図屏風 東東洋筆 江戸時代・文政10年(1827) 東量三氏寄贈
重要文化財 法然上人伝絵巻 鎌倉時代・14世紀 松永安左エ門氏寄贈