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歴史を伝えるシリーズ 江戸の災害

  • 『鯰 高村光太郎作 大正14年(1925) 個人蔵』の画像

    鯰 高村光太郎作 大正14年(1925) 個人蔵

    本館 16室
    2007年8月28日(火) ~ 2007年10月8日(月・祝)

     9月1日の「防災の日」にちなんで、天明3年(1783)の浅間山噴火、安政2年(1855)江戸大地震など、江戸時代の災害に関する資料をとりあげます。自然災害はいつ起こるか予測がつきませんが、いざというとき、大切な命や財産を守るためには、過去の教訓を生かし、日ごろの危機管理や、ふだんの備えを点検するなど、防災予防の意識をしっかり持って対策をすることが重要です。

      江戸時代、多くの災害が発生しました。「火事とけんかは江戸の華」といわれるように、江戸の町には火事がとても多く、「大名火消(だいみょうひけし)」 「定火消(じょうびけし)」「町火消(まちびけし)」などの消防の組織がありました。当時の消火活動は、延焼を防ぐために、付近の町家を壊すもので、火事で延焼した家よりも、火消に壊された家が多かったこともありました。

      明暦3年(1657)の明暦の大火をきっかけに、江戸では、予防対策として火除地や火除堤等の設置が進められました。また、地震や雷、火事に強い家屋の構造や、直前に地震を探知する道具、などが考案されました。

      今回は、江戸時代の災害の様子をはじめ、その対策や消防のあり方を伝える資料をご覧ください。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
安政二年江戸大地震附類焼場所図 江戸時代・安政2年(1855) 竹村五百枝氏寄贈
 高村光太郎作 大正14年(1925) 個人蔵