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親指のマリアとキリシタン遺品

親指のマリアとキリシタン遺品 / 本館 特別2室   2017年12月5日(火) ~ 2017年12月25日(月)

  
重要文化財 聖母像(親指のマリア)(部分) イタリア長崎奉行所旧蔵品 17世紀後期

クリスマスは、12月25日のイエス・キリストの誕生を祝うキリスト教の祭りです。聖母マリアと幼子イエスは普遍的な慈しみの象徴として篤く信仰されてきました。

当館が所蔵する「聖母像(親指のマリア)」は17世紀にイタリアで制作されました。宝永5年(1708)にキリスト教の信仰が禁じられていた日本に潜入したイタリア人宣教師ジョバンニ・バッティスタ・シドッチ(1667~1714)が持参したことが知られています。日本に潜入するにあたって、所持できるものが限られるなか、決して小さくはないマリア像を選んだところに、シドッチの深い聖母信仰をうかがい知ることができます。シドッチは屋久島に上陸して間もなく薩摩藩によって捕らえられ、江戸に送られて新井白石(あらいはくせき)の取り調べを受けました。

平成26年(2014)、文京区小日向の切支丹(きりしたん)屋敷跡から発掘された人骨が、文京区、国立科学博物館、早稲田大学の調査によってシドッチ本人のものと確認されました。昨年、出土した頭蓋骨からシドッチの顔が復元されたので、今回、文京区教育委員会から復元された頭部をお借りして、「聖母像(親指のマリア)」とともに展示いたします。そのほか、クリスマスの時期に合わせて、聖母子や聖人などを表したキリシタン遺品をご覧いただき、日本におけるキリスト教信仰に思いを馳せていただければ幸いです。

 

担当研究員の一言

シドッチと彼が日本へ持参した「親指のマリア」が300年ぶりの再会です。/瀬谷愛

 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
聖母子像 ヨーロッパ 19世紀
シドッチ頭部(復元) 平成28年(2017) 文京区教育委員会蔵
西洋紀聞(写本) 新井白石著 江戸時代・文政4年(1821) 徳川宗敬氏寄贈
重要文化財 聖母像(親指のマリア) イタリア長崎奉行所旧蔵品 17世紀後期
 

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