本館 特別1室・特別2室
2017年1月2日(月) ~ 2017年1月29日(日)
当館では毎年正月に因んだ特集陳列を行っております。今年は平成29年の十二支が酉(とり)であることから、「暁の鳥」「祝の鳥」の二つのテーマのもとに、鳥を表わす美術工芸品を展示します。
日本には中国から伝えられた十二支という暦法があります。十二支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥という順番があり、それぞれに鼠・牛・虎・兎・龍・蛇・馬・羊・猿・鳥・犬・猪の動物を当てはめます。
まず「暁の鳥」では鶏をとりあげます。十二支の酉は鶏の姿で表現されることが通例です。黎明を告げる鶏は家禽として親しまれ、また闘鶏のような遊戯も楽しまれました。ここでは鶏をモチーフとする作品、そして鶏と人との関わりを表した作品を展示します。
そして「祝の鳥」では、幸運をよぶ鳥たちをご紹介します。鳥をモチーフとする美術工芸品には鷹・孔雀・鶴・鷺(さぎ)・鴛鴦(おしどり)などに吉祥的な意味を込めたり、あるいは人間の豊かな想像力が生み出した鳳凰やガルーダのような瑞鳥も表わされました。ここでは実在の鳥に限らず、空想鳥を含む鳥を表した作品を展示します。
新しい年を祝う鳥たちの世界をお楽しみください。