東洋館 5室
2016年3月15日(火) ~ 2016年5月15日(日)
この特集では、およそ6世紀から18世紀までの中国陶磁の歴史をたどりながら、各時代を象徴する形、そして線彫りや青花、五彩といった装飾技法に注目します。
たとえば、まるで金属器やガラス器のように鋭く、なめらかな形や、いまにも動きだしそうな生命力みなぎる動物の姿は可塑性の高いやきものならではの表現です。また、立体に施される流麗な線刻文や巧みな筆使いによる絵付けも、永く人々を惹きつけてきた大きな魅力といえるでしょう。
さらに、さまざまな窯で焼かれた青磁を時代順にならべて、釉膚が次第に玉のようになめらかに整えられていくその様子もご覧いただきます。
いつもとは少し異なる視点で、中国陶磁をお楽しみいただけたら幸いです。