本館 18室
2013年1月29日(火) ~ 2013年3月3日(日)
明治中期から大正期の洋画界を牽引した黒田清輝(1866~1924)は、フランスで外光派の画家ラファエル・コランに師事し、風景の中に人物群像を配して抽象的な概念を表すアカデミックな絵画を学ぶとともに、印象派風の光の表現を取り入れた画風を身につけました。機械化と都市化が進められていく時代にあって、黒田が好んで描いた風景は、都市よりも田園、中でも山岳よりも海や川、湖といった水辺が多くなっています。
この展示では、黒田が水を描いた作品を集めました。多様な表現を味わうとともに、描かれた水の意味に思いを致していただければ幸いです。