このページの本文へ移動

あなたは誰派?女性画家タイプ診断

あなたは雪信タイプ
  花鳥図  

担当Sの感想

「雪信は、その晩年頃に刊行された井原西鶴『好色一代男』に登場したり、没後、宇治加賀掾による浄瑠璃演目「女絵師狩野雪姫」のモデルになるなど、かなりの有名人だったようです。半世紀後には次のような駆け落ち話まで伝わっているなんて、おもしろいですね。」

狩野法眼の姪で17歳から絵を描き、法眼のもとへ通った。稽古のとき法眼の家に修行に来ていた尼崎の武士の息子と通じたため、雪信の母が強く叱ると、家出してその男子と同居して絵を描いて暮らしたという。そうしてたいへん繁盛したとか、尼崎で没したとかきく。
(伊藤梅宇『見聞談叢』六之巻より、「女画工狩野雪信」の項を現代語訳)

 

トーハクくん

おすすめの作品

清原雪信筆 花鳥図(右幅) 江戸時代・17世紀
(右幅:2012年6月5日(火)~2012年7月1日(日)、左幅:2012年7月3日(火)~2012年7月29日(日))

清原雪信(きよはらゆきのぶ) 寛永20年(1643)?~天和2年(1682)?

 名は雪。久隅守景の娘。母・国は狩野探幽の妹・鍋と神足常庵の子にあたる。常庵と守景はともに探幽門下四天王と呼ばれ、雪信は画家として恵まれた家庭環境に育った。一説に雪信自身も探幽の弟子・平野守清に嫁いだという。

 絵は探幽に学び、その画法を会得したと伝えられ、狩野派随一の女性画家として位置づけられる。一方、その華やかな出自ゆえかスキャンダラスな逸話も伝えられ、また井原西鶴『好色一代男』にも取り上げられた。


はじめからやり直す
特集陳列「女性画家」 あなたが選ぶ女性画家No.1は?    特集陳列「女性画家」