「常に側に夫がいて、私の絵に対する大きな庇護者の役を勤めてくれました。ですから、人が想像するような苦心は何もありませんでした。ただ勉強するだけは非常に勉強いたしました。」
(『ラグーザ玉自叙伝』より、座談会での玉の言葉)
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時代の証言 「背の低い、灰色の髪をし、時の刻み込まれた顔、小さくて繊細な手をした人であった。イタリア語を上手に話した。奇異なところもあったが、飾り気のない振る舞いをする人であった。」「私の家からほんの数分のところに住んでいたので、彼女の家に立ち寄るのは楽しかった。小さな用事たとえば砂糖、コーヒー、ビスケット等を買ってきてほしいと頼まれた。というのも、絵を描く時間を盗むすべての事は、もう彼女にとって疎ましい事であったから。一日でも筆を握れない日があれば、神経質になった。」
(エリーサ・オリヴェーリ「エレオノーラ・ラグーザの思い出」より、
友人・エリーサの証言) |
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