平成館 企画展示室
2011年6月7日(火) ~ 2011年8月28日(日)
東大寺山古墳は奈良県天理市に位置する全長130mを測る4世紀の前方後円墳で、1961~62年の発掘調査で、後円部の埋葬施設から武器・武具・石製品・玉類など多量の副葬品が出土しました。その大部分は1968・70年に国保有となり、1982年に重要文化財に指定されました。その後2001年に東京国立博物館に管理換えとなり、現在に至っています。なかでも、後漢の年号「中平」(184~190)の銘をもつ鉄刀は、列島最古の紀年銘をもつことで特筆されますし、多量の腕輪形石製品の出土も注目されます。
この特集陳列は、2007~09年度に行なった、東大寺山古墳に関する、当館と天理大学附属天理参考館との共同研究の成果を展示するもので、天理参考館との共催で行われます。東大寺山古墳出土品のほとんどを展示するほか、発掘調査時の貴重な写真や図面、関連する遺物なども展示いたします。この古墳に葬られたのはどんな人物だったのか、皆様もごいっしょにお考えください。