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国宝 和歌体十種

国宝 和歌体十種

本館 2室  2018年6月5日(火) ~ 2018年7月8日(日)

  
国宝 和歌体十種(部分) 平安時代・11世紀

和歌体十種は、『古今和歌集』の撰者の一人で、また三十六歌仙にも数えられる平安中期の歌人、壬生忠岑(みぶのただみね)が著したと伝えられる歌論書です。和歌を、神妙体(しんみょうたい)など十種に類別して、それぞれ5首ずつの例歌と、短い漢文の説明文をつけたものです。この歌論書については、藤原清輔(ふじわらのきよすけ)の『奥義抄(おうぎしょう)』、『和歌現在書目録』などにも書かれており、当時からかなり尊重された書物であったことがわかります。巻末には、江戸時代の初期に活躍した鑑定家古筆了佐(こひつりょうさ、1572~1662)によって、平安中期から後期にかけて活躍した歌人である藤原忠家(ただいえ、1033~91)の筆跡とする鑑識語が加えられていますが、現在忠家の筆と確認される筆跡はなく、確証はありません。書風は、「高野切(こうやぎれ)第一種」(国宝・高知県蔵)や「歌仙歌合(うたあわせ)」(国宝・和泉市久保惣記念美術館蔵)によく似た優美で流麗なものです。さらに、藍と紫の繊維を漉き込んだ大ぶりな飛雲(とびくも)料紙は、「高野切第三種」と同筆の「法輪寺切」の料紙に似ていることなどから、「高野切」の書写された11世紀半ばから後半にかけての書写、つまり忠家の活躍した時期の執筆と推定されます。

展示作品リスト 1件
指定 名称 員数 作者・出土・伝来 時代・年代世紀 所蔵者・寄贈者・列品番号 備考
_MD_RECOMMEND 国宝 和歌体十種 1巻 平安時代・11世紀 B-3231