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国宝 山水屏風

国宝 山水屏風

本館 2室  2018年5月15日(火) ~ 2018年6月3日(日)

  
国宝 山水屏風(部分)  鎌倉時代・13世紀 京都・神護寺蔵

この屏風は、京都・神護寺(じんごじ)に伝わった現存最古のやまと絵屏風です。
やまと絵とは、日本の四季の景物や景観を描く作例です。この屏風では、穏やかで美しくも広大な山並みの中に、貴人や庶民たちの営みが細かに描かれています。本来、和歌を記す画面上部の色紙型(しきしがた)と呼ばれる区画には金泥で蝶などの下絵が描かれています。そもそも屏風とは、建物の中を仕切るための調度品(建具)の一種でした。貴族たちはこうしたやまと絵屏風を描かせ、そこに和歌を記し、身近に置くことで日々の生活を彩っていたのです。それではなぜ、こうした調度品が神護寺という密教寺院に伝えられたのでしょうか。
実はこの屏風は、神護寺では灌頂(かんじょう)という密教の儀式で用いられていたようです。こうしたやまと絵屏風が他の密教寺院にも伝えられており、おそらくは皇族や貴族の子弟たちが密教寺院に入寺する際、こうしたやまと絵屏風を持ち込み、儀式に用いることが慣例化したのでしょう。
画中の貴人たちに関しては、『源氏物語』の章段を描いたとする説や、七夕など秋の景物を描いたとする説が近年提出されています。離れて見れば雄大な山景が広がり、近くで見れば精緻な描写に目を見張る。平安貴族たちが完成させたこうした美的感覚を、この類い稀なるやまと絵屏風を通じて、ぜひとも共有して頂ければと思います。

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指定 名称 員数 作者・出土・伝来 時代・年代世紀 所蔵者・寄贈者・列品番号 備考
_MD_RECOMMEND 国宝 山水屏風 6曲1隻 鎌倉時代・13世紀 京都・神護寺蔵