中国の書跡 近代の書跡
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行書桃花源記巻（部分） 楊守敬筆 中国 中華民国2年（1913） 高島菊次郎氏寄贈
東洋館 8室
2017年2月28日（火） ～ 2017年4月23日（日）乾隆・嘉慶年間(1736～1820)に醸成された碑学派の流れは、道光年間(1821～50)以降、隆盛を極め、趙之謙(1829～84)の活躍によって頂点に達しました。碑学派の書ははじめ、北魏の楷書などの影響を受ける者が多数を占めていましたが、のちには青銅器の銘文などの古代文字に触発される者が出るようになり、幅広い作風が現れました。中華民国が成立してからもその趨勢は弱まることなく、碑学派の書や理論は、楊守敬(1839～1915)や康有為(1858～1927)らによって日本に紹介され、日本の書の流れを大きく変えることとなりました。19世紀の末から20世紀の初めまでの中国の書を概観します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 楷書先曽祖父母六旬双慶寿序冊 | 2冊 | 何紹基筆 中国 | 清時代・19世紀 | 高島菊次郎氏寄贈 TB-1328 | |||
| 臨金文巻 | 1巻 | 何紹基筆 中国 | 清時代・19世紀 | 個人蔵 | |||
| おすすめ | 楷書「小黄香簃」横披 | 1面 | 趙之謙筆 中国 | 清時代・同治5年(1866) | 青山杉雨氏寄贈 TB-1628 | ||
| 草書尺牘冊 | 1帖 | 趙之謙筆 中国 | 清時代・19世紀 | 高島菊次郎氏寄贈 TB-1418 | |||
| 行書七言律詩扇面 | 1枚 | 王懿栄筆 中国 | 清時代・19世紀 | 高島菊次郎氏寄贈 TB-1341 | |||
| おすすめ | 行書桃花源記巻 | 1巻 | 楊守敬筆 中国 | 中華民国2年(1913) | 高島菊次郎氏寄贈 TB-1420 | ||
| 行書節録水経注扇面 | 1枚 | 楊守敬筆 中国 | 中華民国3年(1914) | 高島菊次郎氏寄贈 TB-1336 | |||
| 篆書七言絶句扇面 | 1枚 | 斉璜筆 中国 | 中華人民共和国・1950年 | 林宗毅氏寄贈 TB-1598 | |||
| 篆書八言聯 | 2幅 | 楊沂孫筆 中国 | 清時代・光緒5年(1879) | 林宗毅氏寄贈 TB-1528 | |||
| おすすめ | 行書七言古詩四屏 | 4幅 | 趙之謙筆 中国 | 清時代・光緒9年(1883) | 高島菊次郎氏寄贈 TB-1334 | ||
| 隷書霓裳逸史四屏 | 4幅 | 楊峴筆 中国 | 清時代・光緒16年(1890) | 青山杉雨氏寄贈 TB-1629 | |||
| 隷書六言聯 | 2幅 | 楊峴筆 中国 | 清時代・光緒17年(1891) | 田中眞洲氏寄贈 TB-1699 | |||
| 行書七言聯 | 2幅 | 楊伯潤筆 中国 | 清時代・光緒25年(1899) | 青山杉雨氏寄贈 TB-1630 | |||
| 隷書八言聯 | 2幅 | 兪樾筆 中国 | 清時代・光緒28年(1902) | 林宗毅氏寄贈 TB-1539 | |||
| 楷書七言聯 | 2幅 | 宣統帝筆 中国 | 清～中華民国時代・20世紀 | 林宗毅氏寄贈 TB-1546 | |||
| おすすめ | 行草書節録張炎詞軸 | 1幅 | 康有為筆 中国 | 大正元年(1912)頃 | 吉野裕子氏寄贈 TB-1650 | ||
| 行書東坡七絶詩軸 | 1幅 | 楊守敬筆 中国 | 中華民国2年(1913) | 高島菊次郎氏寄贈 TB-1419 | |||
| 行書文語軸 | 1幅 | 鄭孝胥筆 中国 | 中華民国時代・20世紀 | 林宗毅氏寄贈 TB-1519 | |||
| おすすめ | 臨金文四屏 | 4幅 | 羅振玉筆 中国 | 清～中華民国時代・19～20世紀 | 青山杉雨氏寄贈 TB-1654 |