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本館

本館(日本ギャラリー)2階は、縄文時代から江戸時代まで、時代を追って展示する「日本美術の流れ」。国宝や重要文化財などの名品でたどる「ほんもの」の美術史をお楽しみください。1階は彫刻、陶磁、刀剣など、ひとつの分野の作品をじっくりご覧いただける分野別展示と企画展示で構成されています。

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2階 日本美術の流れ

  
1室  2017年1月2日(月) ~ 2017年7月16日(日)

日本美術をたどる導入として、主に仏教文化定着以前の縄文・弥生・古墳時代を代表する作品を展示します。縄文時代は各種の土器、弥生時代は土器や銅鐸、今回は古墳時代の銅鏡・甲冑・須恵器や代表的な埴輪に加え、奈良時代の寺院建築に用いられた鬼瓦も展示し、それぞれの文化や時代性の特徴を表わす材質・形態の多様性をご紹介します。

  
1室  2017年4月25日(火) ~ 2017年5月28日(日)

6世紀半ば、欽明天皇の時代に百済から釈迦金銅仏、経論、幡がもたらされ、しばらくして百済から仏教寺院や 仏教美術に関わるさまざまな技術者が来日しました。日本の文化は仏教の受容とともに飛躍的に進歩して、奈良時代には東大寺の大仏鋳造が国家的事業として営まれるまでに至ります。衣のひだなどに古く飛鳥時代のかたちを留める如来坐像や、法隆寺東院伽藍の復興に尽力した僧行信の願経、伝来稀な色紙経、延金(興福寺鎮壇具のうち)などを展示します。

  
2室  2017年4月11日(火) ~ 2017年5月7日(日)

『金光明最勝王経』十巻(唐・義浄(ぎじょう)訳)には、この経を広め、読誦(どくじゅ)して、正法によって国王が政治を行えば国は豊かになり、四天王などの諸天善神たちが国を守護してくれるということが説かれています。
本図はその『金光明最勝王経』の経文を、紺色に染めた紙に金泥で塔の形に書き写し、その左右および下方に経典の内容を表す絵を金銀泥と彩色で描いたもので、経文一巻分を塔最上部の相輪頂上から始まって基壇部で終わるように書写した全10幀のうちの2幀です。
お経の書写、仏像・仏画の制作、寺塔の建立、それらの荘厳が功徳になると様々なお経に説かれているので、平安貴族たちは美しく装飾したお経や仏像・仏画を盛んに作りました。本図では、一つで写経や造塔、造仏など、複数の功徳を積むことが期待されています。
本図は奥州藤原氏が奥州の安穏と守護を祈って制作を発願したと考えられています。10幀全体を通して北方守護の毘沙門天が重視されている点や、写経の場合の経巻見返し絵ではあまり用いられない、金銀泥と彩色を組み合わせる手法などに、奥州藤原氏独自の表現が示されているともいわれています。雅やかさの奥に切なる思いが込められた造形といえるでしょう。

  
3室  2017年4月25日(火) ~ 2017年5月28日(日)

仏教美術は日本美術を代表するジャンルの一つです。とくに平安後期の仏教美術の遺品には、日本的な仏教美術の美しさを極めた名品が数多く含まれます。鎌倉時代に入ると、仏教美術は鎌倉新仏教の興隆や禅宗の導入、あるいは新たな中国美術の影響などにともない題材、技法、様式の面で変化しますが、前代同様に優れた作品が盛んに制作されました。 今回、絵画は特別展「茶の湯」に関連して松永耳庵旧蔵品や、特集「幕府祈願所 霊雲寺の名宝」の出品作と主題や構図の点で共通する作品なども展示します。書跡は彫刻の出品作品と関連して、聖徳太子の創建した法隆寺や四天王寺、伝記に関わる作品などをとりあげます。

  
3室  2017年4月25日(火) ~ 2017年5月28日(日)

平安から室町時代の美術にはそもそも宮廷貴族が強く関与し、その好尚を反映したものが多く、日本美術史に果たした貴族の役割はきわめて大きいものがありました。宮廷貴族の手によってつちかわれたやまと絵や書の作品、そして宮廷貴族の調度品として用いられた工芸品は後代まで強い影響力をもち、日本美術の重要な位置を占めています。ここでは、平安から室町までの宮廷に源を発する美術の世界をご覧いただきます。今回は、馬の医者の秘伝書で、古の著名な馬医と名馬の姿、馬の薬として用いる薬草を表わした馬医草紙と、恋を詠った古筆切などをご紹介します。

  
3室  2017年4月25日(火) ~ 2017年5月28日(日)

鎌倉時代からはじまる禅宗の本格的な導入にともない、絵画では中国の宋・元の絵画の影響を受けて水墨画が成立します。また書の分野でも、中国禅僧の書の影響を受けて、日本禅僧による個性ゆたかで気魄に満ちた作風を示す墨跡が生まれました。ここでは鎌倉時代から室町時代の水墨画、墨跡等を展示します。今回のおすすめ作品は、鶴などの鳥が実物大の大きさで描かれ、たいへん迫力のある伝雪舟筆「四季花鳥図屏風」、近世画壇の覇者となる狩野派の初代、狩野正信による人物画の代表作「布袋図」です。

 

  
4室  2017年3月22日(水) ~ 2017年6月11日(日)

日本の伝統文化代表する茶の湯のなかで生まれた美術を紹介します。床に飾る掛け軸、花生、茶碗、釜、水指といった喫茶にかかわる道具、さらに茶の湯の食事に用いられる懐石具など、春から夏の茶事を想定しながら取り合わせて紹介します。

  
5室・6室  2017年3月14日(火) ~ 2017年6月4日(日)

平安時代から江戸時代までの武士が用いた、刀剣・刀装・甲冑・馬具・装束や武士の肖像画・書状などを展示します。
刀剣は、3月22日(水)から、「獅子王」と号のある太刀とその刀装である黒漆太刀など、刀身に刀装が付属するものは同時に展示し、さらに糸巻太刀、大小など様々な形式や時代の刀装を展示します。甲冑は、「黒韋肩妻取威胴丸」や「一の谷馬藺兜」など、大鎧、胴丸、当世具足の各種の作品や兜を展示します。

  
7室  2017年4月25日(火) ~ 2017年5月28日(日)

室内を仕切ることにより場を作り出し、空間を演出する機能をもつ屏風や襖には、権力を象徴し、場を荘厳するなどの目的のために、絵が描かれたり、書が揮毫されたりしました。ここでは安土桃山時代から江戸時代の屏風を展示し、これら大画面の作品によって生み出される空間の効果を感じ取っていただきます。今回は、江戸後期に隆盛した関東文人画の大作をご覧いただきます。

  
8室・11室  2017年4月18日(火) ~ 2017年5月7日(日)

平成29(2017)年に新たに国宝、重要文化財に指定された46件を展示します。

主催:文化庁・東京国立博物館

※46件のうち彫刻の7件については、本館11室彫刻にて展示します。
 

  
9室  2017年4月18日(火) ~ 2017年6月11日(日)

本展示室では、平安時代からの伝統である舞楽の様式美を江戸から明治時代の装束や鎌倉時代の舞楽面などを通してご覧いただきます。
今回は右方走舞の「貴徳」、左方走舞の「陪臚」の装束を中心に、左右それぞれの常装束も合わせて展示しそれぞれの色やデザインの比較も楽しみながらご覧いただきます。

  
10室  2017年4月18日(火) ~ 2017年5月14日(日)

江戸時代の庶民の姿を描いた浮世絵は、江戸時代初期には絵師自身の手になる肉筆画のみでしたが、後には大量生産が可能な版画が生み出され、さらに彫りと摺りに工夫を凝らして多色摺りの錦絵が誕生しました。
今回の展示では、季節に合わせ、藤を描いた作品や、男の子の節句に合わせ鍾馗や金太郎、昔話を題材とした作品に肉筆画を加えて展示します。

  
10室  2017年4月18日(火) ~ 2017年6月11日(日)

江戸時代の小袖・振袖・打掛のほか、帯や櫛・笄・簪など、町方の女性たちのトータルファッションを展示します。同室に展示される浮世絵の美人画と見比べながら、江戸時代のファッションの流行にイメージを膨らませていただく展示です。
今回は春から初夏の季節に合わせ、桐・菖蒲・牡丹・鉄線などをデザインした小袖を中心に展示します。また、四季の意匠をデザインした印籠・根付もあわせて展示し、江戸時代における男性の洒落た感覚も合わせてご覧いただきます。

2階 企画展示

  
高円宮コレクション室  2017年4月25日(火) ~ 2017年7月30日(日)

故高円宮殿下が妃殿下とともに蒐集された、現代根付を展示します。現代根付には象牙や黄楊などの伝統的な素材の他にさまざまな材料が用いられており、一つ一つに斬新な創意と工夫が凝らされています。主だった作家や素材を網羅する殿下のコレクションを公開し、現代根付の多様なすがたを紹介します。 

  
特別2室  2017年4月25日(火) ~ 2017年6月4日(日)

文京区湯島の霊雲寺は、元禄4年(1691)五代将軍徳川綱吉の帰依を受けた覚彦浄厳(1639~1702)を開基とし、国家安泰を祈る幕府祈願所として創建された真言宗寺院です。浄厳はとくに梵字悉曇学に関する多くの研究書を著し、また仏教徒としての戒律護持の大切さを説きました。一方で江戸庶民にも多くの灌頂、授戒を行ない、霊雲寺は民衆にも寄り添う寺院として広く親しまれました。本特集では、霊雲寺が所蔵する名宝と当館所蔵の関連資料をともに展示し、霊雲寺と寺宝の魅力、開基浄厳の行状について紹介します。

1階 ジャンル別展示

  
11室  2017年4月18日(火) ~ 2017年7月23日(日)

江戸時代以前の日本の彫刻は、寺院や神社に安置された仏像、神像、肖像で占められています。その素材は木が圧倒的に多いことが日本の大きな特色です。飛鳥時代、奈良時代は都のあった奈良とその周辺地域以外の作例は限られますが、平安時代以降は仏教の普及とともに全国的に造像が展開します。鎌倉時代になると、仏師運慶らによる写実的な作風の像がつくられるようになり、南北朝以降にも継承されました。この部屋では平安から鎌倉時代の木彫像を中心に展示し、日本彫刻の魅力をご覧いただきます。

  
12室  2017年3月22日(水) ~ 2017年6月18日(日)

平安時代から江戸時代に至る各時代の蒔絵作品を展示します。日本で独自の発展をとげた漆芸技法である蒔絵をとりあげ、その歴史をたどるとともに、蒔絵の魅力と漆芸の美に親しんでいただきます。平安時代後期まで遡りうる蒔絵の名品、国宝「倶利伽羅龍蒔絵経箱」(当麻寺奥院)や、制作経緯や奉納年が明確な国宝「橘蒔絵手箱及び内容品」(熊野速玉大社)など、各時代の特色がよく現れた作品を中心に紹介します。また桜の季節に合わせ、桜の名所を表現した重要文化財「初瀬山蒔絵硯箱」や重要文化財「比良山蒔絵硯箱」も展示します。

  
13室  2017年4月11日(火) ~ 2017年6月11日(日)

仏教において荘厳とは、仏身や堂内空間を厳かに飾ることであり、これに用いる装飾具を総称して荘厳具と呼んでいます。
ここでは舎利容器のように仏舎利を納める舎利荘厳、密教における道場壇の荘厳、幡と華鬘に代表される堂内荘厳の様相を紹介するとともに、鋳金、彫金、鍛金による多彩な造形を鑑賞いただきます。

  
13室  2017年4月25日(火) ~ 2017年7月17日(月)

「鳴狐」と号のある粟田口国吉による刀、備前・一文字派を代表する吉房の代表作である「岡田切」の太刀など、鎌倉時代前期から江戸時代に至る、各国の代表的な流派の刀剣を12口展示します。刀装具は、5月9日(火)より、鉄の渋い味わいが特徴の信家による「巴透鐔」などの名品とともに、室町時代から近代に至る初夏にふさわしい題材の鐔・小道具を展示します。

  
13室  2017年3月22日(水) ~ 2017年6月11日(日)

奈良時代から江戸時代までの日本陶磁史を概観します。古代・中世、茶陶、京焼、伊万里と時代の流れに従いながら産地や様式で分類して展示します。茶陶では美濃のなかでも独特の装飾表現が華やかな織部や、高取や上野、薩摩の茶器類をとりあげます。

  
14室  2017年4月18日(火) ~ 2017年5月21日(日)

茶事における懐石の席で出されるうつわを特集する展示です。懐石は、茶事の食事の席として濃茶薄茶の前にふるまわれます。懐石のうつわは、陶磁器、漆器を中心に用いられ、各種の向付や椀、鉢、皿、徳利、酒盃などは客の舌だけでなく目でも料理を楽しませます。
この展示では、5代中村宗哲による漆の懐石具一式と、茶の湯で愛玩されてきた陶磁器のうつわを紹介します。黄瀬戸、志野、織部といった美濃のものや唐津のもの、祥瑞、古染付といった中国への注文品などは、茶の湯が最盛期を迎えた安土桃山時代から江戸時代初期にかけて数多く作られ、今日もなお私たちを魅了します。開催中の特別展「茶の湯」(2017年4月11日(火)~2017年6月4日(日))と合わせてご鑑賞ください。

  
15室  2017年4月18日(火) ~ 2017年6月11日(日)

雛形には、実物を小さくかたどって作ったもの、模型、形式・様式を示す見本、書式などの意味があります。流行のきっかけとなったデザインや、伝統的な技法などを今日に伝える、多彩で楽しい雛形の世界をご紹介します。

  
16室  2017年3月22日(水) ~ 2017年6月11日(日)

アイヌ文化は13世紀以降サハリン・千島・北海道・北東北のアイヌの人びとが狩猟や漁撈、植物採集に加え、アムール川下流域や沿海州そして本州の和人と交易をもちつつ育んできた独自の文化です。当館のアイヌ資料は、1875(明治8)年のウィーン万国博覧会の事務局から引き継いだ資料や寄贈をうけた個人コレクションからなっており、さまざまな生活用具や衣服そして武具や祭祀具など膨大な数にのぼります。
今回はアイヌの人びとの祈りをテーマとして展示します。アイヌの人びとがまつりの際に身に着けた冠や首飾りなどの装身具に加え、イナウ(儀礼用の木幣)やイクパスイ(儀礼用の箆)、そして木偶などとともに、熊送りにかかわるさまざまな道具を展示します。あわせてアイヌ風俗画も展示し、アイヌの人びとの祈りの姿を紹介します。

  
17室  2014年4月15日(火) ~ 2018年4月8日(日)

当館の保存と修理には、「臨床保存」という考え方のもと、「診断」「予防」「修理」の3つの活動があります。これらの活動を大画面スクリーンによる映像(約10分)で紹介します。「予防」の重要な空間である収蔵庫棚の状況も一部再現しました。さらに、書画、刀剣、漆工、染織などの分野で使用する道具や材料も展示します。

>>展示の詳細

  
18室  2017年4月18日(火) ~ 2017年5月28日(日)

明治・大正の絵画や彫刻、工芸を中心に展示します。明治5年(1872)の文部省博覧会を創立・開館のときとする当館は、万国博覧会への出品作や帝室技芸員の作品、岡倉天心が在籍していた関係から日本美術院の作家の代表作など、日本美術の近代化を考える上で重要な意味を持つ作品を数多く所蔵しています。これらによって明治、大正、そして昭和の戦前にかけての日本近代の美術を概観します。
日本画は明治大正期に描かれた多様な人物画と、春から初夏にかけての風情をとらえた花鳥画を展示し、洋画は明治期の女性像のさまざまな展開をご覧いただきます。工芸は、七代錦光山宗兵衛の壺、池田泰真の漆工による額、鈴木長吉の鷲置物など、明治26年(1893)のシカゴ・コロンブス世界博覧会に出品された作品を中心に展示します。

  
みどりのライオン 体験コーナー (教育普及スペース)
19室  2014年4月15日(火) ~ 2018年4月8日(日)

表慶館のライオン像をマスコットに、「みどりのライオン」と名づけた教育普及スペースです。伝統模様のスタンプでポストカードを作る「トーハクでデザイン」、作品の制作工程や技法がわかる「トーハクで○○ができるまで」、e国宝がさらに使いやすくなった「トーハクで国宝をさぐろう」、3Dの作品画像を自由に動かせる「トーハクをまわそう」など。5つの体験コーナーがあります。

  
19室  2017年4月18日(火) ~ 2018年3月31日(土)

今回の工程見本は、沖縄の紅型をテーマに制作しました。 原品の「紅型衣装 白木綿地椿模様」は、白地に椿の花・蕾・葉を密に染め出した作品です。複雑な模様構成や鮮やかな色使いには、19世紀の沖縄・琉球王朝下に花開いた染色技術の粋が尽くされています。この精緻な花びらや葉の形を染め出す技術とは、また、鮮やかな発色を可能にするメカニズムとは、どのようなものなのでしょうか?この度の展示は、これらの疑問に模作の制作を通して迫ろうとする試みです。