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メールマガジン

2015年

11月 (2015年11月16日)

TNM―――――――――――――――――――――――――――
東京国立博物館 メールマガジン 2015年11月16日
No.713:“あの”美人も待っています! 秋の名品めぐり
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表慶館で開催中の特別展「アート オブ ブルガリ 130年にわたる
イタリアの美の至宝」は、トーハクでは珍しい、ジュエリーの展覧会です。
会期終了まで残り2週間を切りました。
普段とはちょっと違うトーハクを、ぜひご覧ください。


《目次》
1. 本館で秋の名品めぐり
2. 秋の庭園開放
3. 催し物情報
4. 展示替え情報
5.トーハクからのお知らせ


1. 本館で秋の名品めぐり
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この時期にしては暖かい日が続いていたせいか、
今年の紅葉は少し遅れているようです。
ですが、トーハク館内は秋真っ盛り!
秋らしさを楽しみたい方のために、本館で展示中の秋の作品を
ピックアップしてご紹介します。

本館3室「宮廷の美術―平安~室町」のコーナーでは、
「『源氏物語』の美術」を特集し、室町時代に描かれた扇面の源氏絵と
源氏物語の筆跡、物語を書写した古筆をご紹介しています
(12月6日<日>まで)。
「源氏物語図扇面(紅葉賀)」は、紅葉の下、朱雀院(すざくいん)で
光源氏が舞を披露するという有名なシーンを描いています。

本番の前には、宮中で試楽(=リハーサル)が行われ、
光源氏は父・桐壺帝の妃の1人である藤壺も見守る中で舞いました。
藤壺は懐妊中でしたが、実は、その子は光源氏との子ども。
藤壺は罪の意識に悩みつつも、光源氏の美しい舞姿に心を奪われる…
ということがあっての、朱雀院での催しなのです。

一見すると雅な紅葉の宴を描いた作品ですが、
どんな気持ちで光源氏が舞ったのかを想像しながらご覧になると、
作品の見え方が変わってくるかもしれません。

【本館3室「宮廷の美術」の詳細】
→ https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=4280

本館9室「能と歌舞伎」では、江戸時代、毎年11月に行われていた
顔見世狂言にちなみ歌舞伎衣装を展示しています(12月23日<水・祝>まで)。
江戸時代、座元(興業主)と役者の契約は1年間で、
毎年11月に今年の顔ぶれの披露として、顔見世狂言が行われていました。
現在でも、歌舞伎座では11月に顔見世興業を行っています。
展示作品の中心は、幕末に大奥で活躍したお狂言師・坂東三津江の衣装。
あわせて、歌舞伎役者を描いた浮世絵も展示しているので、
浮世絵に描かれた衣装と見比べてみるのもオススメです。
舞台衣装らしい、華やかで目を引く作品をお楽しみください。

【本館9室「能と歌舞伎」の詳細】
→ https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=4464

本館10室の浮世絵の展示コーナーには、萩の玉川や紅葉の真間の継橋など、
秋の風景を描いた作品が並んでいます(11月23日<月・祝>まで)。
歌川広重の「京都名所之内・通天橋紅楓」は、
現在でも紅葉の名所として名高い京都・東福寺を描いた作品。
通天橋とその下に広がる紅葉は、秋の京都の定番ともいえる風景なので、
作品名を見なくとも、どこを描いたものか、
おわかりになる方も多いかもしれません。

さて、そんな浮世絵コーナーでは、秋の名品というわけではありませんが、
トーハクを代表する名品のひとつ、菱川師宣筆「見返り美人図」を
公開しています(11月23日<月・祝>まで)。
作者の菱川師宣は着物を飾る縫箔師(ぬいはくし)の家の生まれ。
本作品は、菊や桜の模様の鮮やかな着物も印象的ですが、
こういったところに、出自からくる師宣のセンスが
表れているのかもしれませんね。
有名な美人に、ぜひ会いに来てください。

【本館10室「浮世絵と衣装」(浮世絵)の詳細】
→ https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=4479


2. 秋の庭園開放
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~12月6日<日>

現在、秋の庭園開放として、本館北側に広がる庭園を
散策することができます。
イチョウはすっかり色づきましたが、
カエデの見ごろにはまだ早いといった状況ながらも、
連日、多くのお客様にお越しいただいています。
期間中はワゴンのカフェも出店していますので、
コーヒーでくつろぎながら庭園を眺める、という
贅沢な時間の過ごし方もできます。
また、普段は本館1階のテラスから眺めることしかできない、
庭園内の茶室も間近でご覧いただけます(建物内は非公開)。

さて、庭園に行かれる前に、ぜひ本館4室にお立ち寄りください。
こちらの展示室では、秋から冬にかけての茶事を想定しながら
掛け軸、花入、茶碗、釜などを取り合わせて紹介しています
(12月23日<水・祝>まで)。
重要美術品「大井戸茶碗 銘 有楽」は当館所蔵の茶碗のなかでも、
人気の高い作品のひとつ。
松永安左エ門氏よりご寄贈いただいたものです。
庭園内の茶室のひとつ「春草廬(しゅんそうろ)」は、
かつて松永安左エ門氏の別荘にあったという、ゆかりの茶室です。
庭園にお出かけになる前に、まずは本館4室で、
松永氏ゆかりの作品をご覧になってはいかがでしょう?

【秋の庭園開放】
10:00~16:00 *荒天時は中止
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=8094

【本館4室「茶の美術」の詳細】
→ https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=4313


3. 催し物情報
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★イチオシ情報!★

◇「東博ボランティアデー2015」
2015年12月5日(土)、6日(日) 10:00~16:30
当館ボランティアが行っているすべての活動をご紹介します。
平成28年度ボランティア募集説明会や活動紹介ツアーも実施します。
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=8134

◇ギャラリートーク「東アジアへと伝わった英雄ヘラクレスのイメージ」
11月17日(火) 14:00~14:30 東洋館 TNM&TOPPANミュージアムシアター
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=3&id=8088

◇ギャラリートーク「一遍とみる聖地と信仰」
12月1日(火) 14:00~14:30 本館特別2室
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=3&id=8133

◇平成館考古展示室リニューアルオープン記念
連続ギャラリートーク(4)「板碑への誘(いざな)い 中世の石製塔婆」
11月20日(金) 18:30~19:00 平成館考古展示室
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=3&id=8092

◇平成館考古展示室リニューアルオープン記念
連続ギャラリートーク(5)「埴輪の農夫」
11月27日(金) 18:30~19:00 平成館考古展示室
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=3&id=8093

★ただいまチケット発売中!!★

◇新春東博寄席2016
2016年1月9日(土) 13:30開演 平成館大講堂
出演:金原亭馬生、古今亭菊春、金原亭馬治、金原亭馬玉
料金:2,000円
※当日は、本公演のチケットで総合文化展をご覧いただけます。
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=8082

◇このほか、当日受付の可能な催しは
今日の催し物、向こう1週間の催し物
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=top


5.展示替え情報
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◇11月17日(火)~

■黒田記念室
黒田記念館 黒田記念室 12月23日(水・祝)まで
祈祷 黒田清輝筆 明治22年(1889) など

■近代の美術
本館18室 12月20日(日)まで
日本武尊 青木繁筆 明治39年(1906) など

◇11月25日(水)~

■日本美術の流れ 日本美術のあけぼの―縄文・弥生・古墳
本館1室 2016年5月29日(日)まで
土偶 縄文時代(中期)・前3000~前2000年
山梨県笛吹市御坂町上黒駒出土 宮本直吉氏寄贈 など

■日本美術の流れ 浮世絵と衣装―江戸(浮世絵)
本館10室 12月23日(水・祝)まで
忠臣蔵・初段 勝川春英筆 江戸時代・18c など

■西域の美術
東洋館3室 2016年1月11日(月・祝)まで
有翼天使像 3~4c 中国・ミーラン出土 大谷探検隊将来品 など

■朝鮮時代の美術
東洋館10室 2016年2月14日(日)まで
集神図 朝鮮 朝鮮時代・17c など


6.トーハクからのお知らせ
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★東京国立博物館ウェブサイトおよび、「e国宝(アプリ含む)」
「デジタルライブラリー」「情報アーカイブ」「画像検索」
「図書検索」は、メンテナンスのため、
2015年11月19日(木)12:00~13:00の間、閲覧できません。
また、当該時間帯のe-mailについても受信不能となります。

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全文閲覧することができる「東京国立博物館デジタルライブラリー」を
公開しました。
今後、随時資料を追加する予定です。
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★スマートフォン向けアプリ「トーハクなび」
本館2階「日本美術の流れ」必見作品の音声ガイドや、
作品の画像や感想を保存できるマイコレクション機能も搭載しています。
ご来館の前に、ぜひ、トーハクなびをダウンロードしてください。
→ https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1467

◆休館・開館・閉室のお知らせ◆
○法隆寺宝物館は、5月20日(水)~2016年3月14日(月)まで環境整備工事のため休館しています。
○本館1階11~16室、特別4室は2015年12月14日(月)から、本館17・18室は2015年12月21日(月)から2016年1月1日(金)まで、
展示環境改善のため閉室いたします。

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