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メールマガジン

2013年

9月 (2013年9月17日)


TNM―――――――――――――――――――――――――――
東京国立博物館 メールマガジン 2013年9月17日
No.652:秋の特別公開
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台風18号で被害に遭われた地方の皆様、心からお見舞い申し上げます。
台風一過、今日は秋晴れ。そして、明日9月18日(水)~29日(日)は秋の特別公開です。
芸術の秋をトーハクでお楽しみください。

《目次》
1.秋の特別公開 イベントのお知らせ
2.特別展「上海博物館 中国絵画の至宝」「正統派」が来日!
3.特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」洛中洛外図ってなに?
4.催し物情報
5.展示替え情報
6.トーハクからのお知らせ


1. 秋の特別公開 イベントのお知らせ
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9月18日(水)~29日(日)

重文「夏秋草図屏風」など名品を2週間限定で公開する、秋の特別公開。
様々なイベントも企画しています。

◆9月21日(土)留学生の日。
毎年秋の恒例企画です。
日本の学校で学ぶ留学生とALT(外国語指導助手)、そしてその同伴者は無料となります。
当日は、易しい日本語による本館ハイライトツアーなどの各種ツアー、
英語による本館2階「日本美術の流れ」の展示ガイドなどを実施します。
毎年人気の「留学生のためのお茶会(300円)」は11:30と13:30の2回。
30分前に整理券を本館エントランスにて配布します。

◆9月28日(土)コンサートと特別夜間開館20:00まで
Music Weeks in TOKYO 2013 まちなかコンサート。
11:00~ 13:30~ 表慶館1階エントランスホールにて
上野由恵さんのフルートのコンサート 各回100名 先着順・無料(当日の入館料は必要)

ジャワガムランと舞踊
16:30~ 18:30~ 平成館ラウンジにて
ランバンサリによるガムランと舞踊 各回200名 先着順・無料(当日の入館料は必要)

特設 アジアンビアガーデン
15:00~20:00(ラストオーダー 19:20)
東洋館エントランス前 (※雨天中止)

このほか、講演会、列品解説など
「秋の特別公開」の詳細はこちら
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=6889


2. 特別展「上海博物館 中国絵画の至宝」 「正統派」が来日!
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10月1日(火)~11月24日(日) 東洋館8室

今年1月に東洋館がリニューアルオープンしたことを記念して、東洋館8室で特別展を開催します。
上海博物館のコレクションから「これぞ正当派!」と呼べる中国絵画の名品がやってきます。

では、中国絵画の正当派とは?

実は、日本で国宝や重文に指定されている中国絵画の名品、南宋時代の梁楷(りょうかい)や
牧谿(もっけい)の作品は、中国にはほとんど残っていません。
日本に伝来し、大切にされてきた作品の系譜と、中国で伝えられてきた作品の系譜はどうやら
違うらしいのです。では、中国に残っている中国絵画とはどのようなものでしょうか。
それは、いわゆる文人画の「正統」に属する作品です。
文人画の「正統」とは、北宋文人画→元末四大家→呉派→四王正統派という流れをくんでいます。
日本に伝来する作品が、中国ではむしろマイナーな系譜に属するのに対し、
上海博物館の所蔵作品は中国絵画の正統中の正統の系譜に属します。
日本にはほとんど伝来していない、また、紹介される機会もきわめて稀な「正統派」の名品を通して、
中国絵画史をたどる、贅沢な展覧会です。是非、お見逃しなく!

詳細はこちら
→ https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1622


3. 特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」洛中洛外図ってなに?
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10月8日(火) ~ 12月1日(日) 平成館 特別展示室

特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」の開幕までいよいよあと3週間。
今回は、展覧会の主役ともいえる洛中洛外図のお話です。

「洛中洛外図」は、その名のとおり京の都の中心(洛中)と郊外(洛外)の景観を鳥瞰した絵です。
そのほとんどが屏風絵で、室町時代に始まり、江戸時代を通して数多く制作されました。
現在「洛中洛外図屏風」は100点ほどが知られていますが、この展覧会では、国宝、重要文化財に
指定された7件、いわば洛中洛外図の最高峰がすべてが揃います。

洛中洛外図の楽しみ方は大きく分けて2つ。

①全体の構成を見る
「洛中洛外図」には、様々な構成があります。同じ京都を描いていても、いつの京都を、どう描くか、
作品によって異なります。なかには、制作された年代と描かれた景観の年代が違うものも。
そこには絵の注文主と制作者の思いが込められているといえるでしょう。
たとえば、3つの洛中洛外図を比べてみると・・・

「歴博甲本」(国立歴史民族博物館蔵)
現存する洛中洛外図屏風のうち最古の「歴博甲本」では、1520年代から30年代ころ、応仁の乱後の
京都の景観が写されています。四季の描写も細やか。
普通、日本の絵画は右から左へ、春から冬へと季節が巡るのですが、この屏風では逆に、
左から右へ季節が進むところもチェックしてみてください。

「上杉本」(米沢市上杉博物館蔵)
将軍足利義輝が狩野永徳に描かせたといわれる屏風。義輝没後に織田信長の手にわたり、
信長から上杉謙信に贈られたと考えられています。足利将軍家と関わりの深い相国寺の
七重大塔から眺めた景観を描いたとされ、貴族、武家の邸宅や寺院など京都のランドマークが
華やかに描かれています。
重厚な金雲のあしらい、自然や建物の色もあざやかで、見る者を圧倒します。

「舟木本」(東京国立博物館蔵)
浮世絵の創始者といわれる岩佐又兵衛が描いた屏風です。大坂の陣の前後、慶長年間の京都を描いています。
屏風の右端に豊臣秀吉が建てた方広寺大仏殿の偉容を大きく描き、左端には徳川家康が
建造した二条城を置いて対峙させています。

そこにどんな思いをこめたのか・・・それぞれの洛中洛外図を対比し、想像しながらご覧ください。

②細部を見る
上杉本約2500人、舟木本約2700人。洛中洛外図に描かれた人の数です。
洛中洛外図には、身分も職業も異なる人びとの、ファッション、髪型、行動が実に細かく描かれています。
もちろん背景となる貴族や武家の御殿、有名な寺社、さらに観光名所の景観も。
目を凝らして細部にこだわってみるのは、洛中洛外図ならではの楽しみ。
特に舟木本は、世の中の表と裏の事情を織り込みつつ、人びとを生き生きと描いているところが魅力です。
展覧会会場では、高精細拡大画像で細部に迫ります。

そして、お手元で細部を鑑賞するための公式アプリ 洛中洛外図舟木本 完全版 はこちらから
→ https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1607

特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」の詳細はこちら
→ https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1610

展覧会公式ホームページ→ http://www.ntv.co.jp/kyoto2013/


4.催し物情報
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★ただいま申込受付中!★

◇総合文化展 関連事業
受付中

<ワークショップ> こどもたちのアートスタジオ ファミリーで勾玉作り 申込締切 10/7(月)必着
11/3(日・祝)13:30~15:30
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=4&id=6828

◇チケット発売中
<イベント> 初秋東博寄席2013 金原亭馬生ほか
9/22(日)13:30~ 平成館大講堂 2,000円(残席僅少)
→ http://bit.ly/17Cw0ft

<コンサート> 世界の藤原真理と新進気鋭の大田佳弘による秋のコンサート
9/29(日)14:30~  平成館ラウンジ 5,000円
→ http://bit.ly/1dlsSte

◇このほか、当日受付の可能な催しは
今日の催し物、向こう1週間の催し物
→ https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=top


5.展示替え情報
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◇9/18(水)~
■仏教の興隆―飛鳥・奈良
本館1室 10/27(日)まで
国宝 円珍戒牒(円珍関係文書のうち)平安時代・天長10年(833) [秋の特別公開 9/29(日)まで] 
観音菩薩立像 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山出土 飛鳥時代・7世紀 北又留四郎氏他2名寄贈 など

■禅と水墨画―鎌倉~室町
本館3室 10/27(日)まで
国宝 竹斎読書図 伝周文筆 室町時代・15c [秋の特別公開 9/29(日)まで]
重文 祖師図(香厳撃竹) 伝狩野元信筆 室町時代・16世紀 旧大仙院方丈障壁画  など

■仏教の美術―平安~室町
本館3室 10/27(日)まで
国宝 金銀鍍宝相華唐草透華籠 平安時代・12c 滋賀・神照寺蔵 など

■宮廷の美術―安土桃山~江戸
本館3室 10/27(日)まで
重文 土蜘蛛草紙絵巻 鎌倉時代・14c など

■暮らしの調度
本館8室 12/8(日)まで
草花漆絵食籠 谷田忠兵衛作 江戸時代・18c 伊藤甲子之助氏寄贈 など

■浮世絵と衣装―江戸(浮世絵)
本館10室 10/14(月・祝)まで
鳥居清長の作品をずらり、全36件展示します。
三代目瀬川菊之丞の石橋 鳥居清長筆 江戸時代・寛政元年(1789)など

■民族資料―アイヌ アイヌの祈り
本館15室 12/23(月・祝)まで ※一部作品の展示替えがあります。
首飾 北海道アイヌ 19c 徳川頼貞氏寄贈 など

■近代工芸 細密工芸
本館19室 12/23(月・祝)まで
色絵金彩象形香炉 東郷寿勝作 明治時代・19c など

■根付 高円宮コレクション
本館 高円宮コレクション室 12/8(日)まで
端材リンゴ 黒岩明作 平成9年 高円宮コレクション など

■インドの細密画
東洋館13室 10/14(月・祝)まで
シタールを楽しむ2人の女 18c後半 インド、ムルシダバード派 など

■木・漆工- 武器・武具 11/10(日)まで
法隆寺宝物館 第4室
重文 六目鏑箭 奈良時代・8c など

■絵画―仏画―
法隆寺宝物館 第6室 10/14(月・祝)まで
聖徳太子および五臣像 鎌倉時代・13~14c など

■染織―幡と幡足―
法隆寺宝物館 第6室 10/14(月・祝)まで
濃緑地大双竜唐草四弁花円文綾幡足残欠 飛鳥~奈良時代・7~8c など


6.トーハクからのお知らせ
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★「写真と口コミ」募集中 
お気に入りの展示シーンや作品について、画像とコメントを募集中。
当館ウェブサイト・ユリノキひろばでお待ちしています。
掲載された方から抽選で毎月3名の方に無料観覧券やカタログ等の賞品をプレゼント。
→ https://www.tnm.jp/modules/r_yurinoki/

★表慶館 9月18日(水)開館!
9月18日(水)から休憩スペースとして一部開放されます。

★1089ブログを更新中!
→ https://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/

★Twitter、facebook 始めました。
展示・イベント情報やお知らせを発信中。

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◆開館時間のお知らせ◆
12月までの特別展開催期間中の金曜は20:00まで開館。
9月28日(土)は特別夜間開館のため20:00まで開館。
9月までの土、日、祝、休日は18:00まで開館。
入館は閉館時間の30分前まで。

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