2010年

2月 (2010年2月1日)

東京国立博物館　メールマガジン　[No.531:国宝土偶展5]　2010年2月1日

寒い日が続いていますが、暦の上では間もなく「春」を迎えます。本館や表慶館では、今週から「梅」をテーマにした作品がお目見えします。ぜひ博物館で一足早く春の訪れを味わってみてはいかがでしょうか。

★★★文化庁海外展 大英博物館帰国記念「国宝 土偶展」★★★
2月21日(日)まで 本館特別5室
猫のような顔立ちの山梨県笛吹市上黒駒出土の「土偶」。3本の指を持つ左手が胸に当てられています。一見、猫を表したものかと思われますが、このような顔や手の表現は、この地域の同時期の土器や土偶に共通して見られる人物表現なのだそうです。縄文時代の人々の感性が垣間見える土偶です。
展覧会について詳しくは→ https://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=6908
■関連事業
★ギャラリートーク
2月4日(木) 15:30～ 本館20室
「土偶の終焉とその後」 保存修復室主任研究員　日高慎
定員 座席数70席(ただし立ち見も可)
聴講料 無料(ただし当日の入館料は必要です。また「国宝 土偶展」への入場には別途観覧券が必要となります)
＊当日会場にお集まりください

★★★没後400年 特別展「長谷川等伯」★★★
2月23日(火)～3月22日(月・休) 平成館
今週より作品の見どころをご紹介します。今週は国宝「松林図屏風」。とてもシンプルな作品ながら、実際にこの作品を目の前にするとその迫力に圧倒されます。紙の継ぎ目が揃わないことから実は下絵ではないかという説もあり、どんな筆を使ったのか特定できないなど、様々な謎に満ちた屏風とも言われています。
展覧会について詳しくは→ https://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=7026
展覧会公式ホームページ→ http://www.tohaku400th.jp/
■関連事業
★記念講演会
申込は来週火曜日必着です。
2月27日(土) 13:30～16:00 平成館大講堂
演題 「やまと絵師・長谷川等伯－信春時代の仏画から智積院障壁画へ」
講師 当館特別展室長　松嶋雅人
演題 「信春から等伯へ－新発見の金碧花鳥図屏風を中心に」
講師 京都国立博物館美術室長　山本英男氏
定員380名(往復はがきによる事前申込制)
無料(ただし特別展「長谷川等伯」の観覧券(半券でも可)が必要です)
申込締切 2月9日(火)必着
申込方法について詳しくは→ https://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=7173

★☆今週始まる特集陳列☆★
■有職(ゆうそく)
「有職」とは王朝時代の宮廷儀礼における礼法・建築・服飾・調度品などに関する知識のこと。近世の宮廷の復興において有職が果たした役割についてご紹介します。
本館特別2室　2月3日(水)～3月28日(日)
国宝 飾剣　広橋家伝来 平安時代・12c
飛香舎調度 二階棚　江戸時代・19c など

★★★展示替え情報★★★
■中国書画■
画梅の世界と明末清初の書
本館特別1室　2月2日(火)～2月28日(日)
重文 雪梅図　呉太素筆 元時代・14c 新潟・貞観園保存会蔵
月梅図　趙従吉筆 明時代・15c など
■中国考古■
表慶館第1室　2月6日(土)～8月1日(日)
銅剣　中国 春秋～戦国時代・前6～前5c
緑釉犬　中国 後漢時代・2～3c 武吉道一氏寄贈 など
■中国陶磁■
表慶館第2室　2月6日(土)～7月25日(日)
三彩梅花文壺　唐時代・8c 広田松繁氏寄贈
重文 青磁そう形瓶　中国 南宋官窯 南宋時代・12～13c 広田松繁氏寄贈 など
■東南アジア工芸■
表慶館第8室　2月6日(土)～8月1日(日)
重美 五彩唐草文碗　ベトナム 16c
青花鶴文大皿　ベトナム 16c 個人蔵 など
■インド、ガンダーラ彫刻■
表慶館第8室　2月6日(土)～8月1日(日)
仏伝「初転法輪」　パキスタン・ガンダーラ クシャーン朝・2～3c
菩薩頭部　インド・マトゥラー　クシャーン朝・3c など
■東南アジア彫刻■
表慶館第8室　2月6日(土)～8月1日(日)
如来頭部　カンボジア、バイヨン アンコール時代・12～13c フランス極東学院交換品
獅子上半身像　タイ ドヴァーラヴァティー時代・7～9c 山本達郎氏寄贈 など
■朝鮮工芸■
表慶館第9室　2月6日(土)～8月1日(日)
青磁蓮唐草文水注　朝鮮 高麗時代・12c
青花秋草文壺　朝鮮 朝鮮時代・18c 山田丑太郎氏寄贈 など
■朝鮮考古■
表慶館第9室　2月6日(土)～8月1日(日)
重美 多鈕細文鏡　伝韓国慶尚南道出土 初期鉄器～原三国時代・前3～前1c 小倉コレクション保存会寄贈
重文 透彫冠帽　伝韓国慶尚南道昌寧郡出土 三国時代・6c 小倉コレクション保存会寄贈 など

★★今週の列品解説はお休みです★★
次回の列品解説は
2月9日(火)14:00～　本館11室
「慈恵大師のこと」教育講座室長 鷲塚麻季

☆ワークショップ情報☆
■大人向けワークショップ「春のもようのお皿作り」
梅や桜の季節にちなんだ展示作品をじっくりと見て、作品や伝統的な模様をヒントに、あなたのみつけた春をお皿にデザインしてみましょう。
(1)3月12日(金)17:30～20:00 (2)3月14日(日)13:00～15:30 平成館小講堂
対象 一般(高校生以上)
定員各回20名 (応募者多数の場合は抽選、一度の申し込みで2名までお申し込みいただけます)
無料(ただし当日の入館料は必要です)
往復はがき・FAX・電子メールのいずれかによる事前申込制
申込締切 (1)(2)とも2月28日(日)必着
申込方法について詳しくは→ https://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=C01&processId=00&event_id=7358

☆イベント情報☆
■見学ツアー「保存と修理の現場へ行こう」
文化財の保存と修理についての解説および修理室の見学ツアーです。刀剣や書画などについての修理、目に見えない内部構造を知るためのX線調査の現場をご案内します。
特集陳列「東京国立博物館コレクションの保存と修理」(3月16日(火)～5月9日(日)、平成館企画展示室)の関連企画です。
(1)3月18日(木)13:30～15:40 (2)3月19日(金)13:30～15:40
定員各回40名 (応募者多数の場合は抽選、一度の申し込みで2名までお申し込みいただけます)
無料(ただし当日の入館料は必要です)
往復はがきによる事前申込制
申込締切 (1)(2)とも2月26日(金)必着
申込方法について詳しくは→ https://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=C01&processId=00&event_id=7360

★☆ボランティアによる解説・イベント☆★
☆本館ハイライトツアー
2月4日(木)14:00～(約30分間)
2月6日(土)14:00～(約30分間)
当日、開始時間までに本館エントランスにお集まりください。
☆浮世絵展示ガイド
2月3日(水)14:00～(約30分間)
2月7日(日)14:00～(約30分間)
当日、開始時間までに本館エントランスにお集まりください。
☆考古展示室ガイド
2月7日(日)14:30～(約30分間)
当日、開始時間までに平成館考古展示室入口にお集まりください。
☆法隆寺宝物館ガイド
2月5日(金)15:00～(約40分間)
2月6日(土)15:00～(約40分間)
当日、開始時間までに法隆寺宝物館エントランスにお集まりください。
☆樹木ツアー
2月6日(土)13:30～(約30分間)
当日、開始時間までに本館エントランスにお集まりください。
☆たてもの散歩ツアー
2月2日(火)15:00～(約40分間)
2月6日(土)11:00～(約40分間)
当日、開始時間までに本館エントランスにお集まりください。

★東京芸術大学学生ボランティアによるギャラリートーク★
☆截金(きりかね)－0.15ミリの超絶技巧
2月3日(水)15:00～(約30分間)
当日、開始時間までに本館エントランスにお集まりください。
☆「洛中洛外図屏風(舟木本)」－かがやくみやこ－
2月7日(日)15:30～(約20分間)
当日、開始時間までに本館エントランスにお集まりください。

★東洋館休館のお知らせ★
東洋館は耐震補強工事のため休館中です。

★2月5日(金)まで表慶館(アジアギャラリー)は展示替えのため全室閉室いたします。
★2月15日(月)～2月22日(月)まで法隆寺宝物館第2室は展示ケースメンテナンスのため一時閉室いたします。

☆東京国立博物館ニュース2月・3月号PDF版　アップしました。
→ https://www.tnm.jp/jp/report/03.html

☆むこう2ヶ月の主な展示作品　2010年2月・2010年3月　アップしました。
→ https://www.tnm.jp/jp/exhibition/regular/two_month.html

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