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臙脂地繋ぎ幾何学文様綴織敷物(えんじじつなぎきかがくもんようつづれおりしきもの) 

 『臙脂地繋ぎ幾何学文様綴織敷物(えんじじつなぎきかがくもんようつづれおりしきもの)』の画像 
1枚
毛(綴織)
イラン
縦270 横143
16-17世紀
TI561.3
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2024/02/06から2024/04/14まで東洋館 13室で展示
 
イランでキリムと呼ばれる織物は,日本でいう綴織のことで,様々な色の緯糸を部分的に折り返しながら文様を表していく。この作品はイラン南部の遊牧民カシュガイ族が実際に使用していた敷物。家畜とともに移動する生活では,住居や衣服そのほかの生活必需品の多くが自前の羊・山羊の毛で作られ,技法・文様もその民族に固有のものが守られてきたが,近年,生活様式の急激な変化の中で,しだいに廃れつつある。インド亜大陸から小アジアに至る遊牧民の染織品を収集した松島コレクション中の一点。