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時宗の開祖,一遍の生涯を描いた絵巻で,京都・歓喜光寺に伝来した12巻のうちの1巻。諸国を旅しながら修行と布教活動に努めた一遍の行状とともに,各地の社寺や名所の景観が忠実に描かれる。風景描写には中国宋代山水画風の影響が指摘され,やまと絵の伝統の中に見事に融合されている。一遍没後10年の正安元年に弟子の聖戒が起草し,法眼円伊が描く。