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蜆子和尚は唐末の禅僧。居所を定めず,常に一衲をまとい,河辺で蝦や蜆をとって食べ,夜は神祠の紙銭中に寝たという。可翁は十四世紀前半に活躍したと推測され,初期水墨画の代表的画人であるが,詳しい伝記は分からない。中国禅余画の手法に倣い,背景と衣文はおおまかに,肉身と面部はやや細緻に描いている。また人体を真横からとらえる点は梁楷画を想起させ,図様の祖本を梁楷周辺に求められるかもしれない。