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王鐸(1592-1652)は字を覚斯といい,石樵・嵩樵などと号した。河南省孟津の人。本作は壬午(1642)の暮春,張抱一という人物に書き与えた行書巻で,51歳の作品。晋唐の古法帖をふまえ,率意の書きぶりのなかに,確かな骨格と雄健な筆勢を見せる。