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遮光器土偶(どぐう) 

 『遮光器土偶(どぐう)』の画像 
1個
青森県つがる市木造亀ヶ岡出土
高34.2
縄文時代(晩期)
前1000-前400年
重文
J38392
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2024/03/05から2024/09/01まで平成館 考古展示室で展示
 
土偶とは人形をした土製の焼き物で,女性を誇張,あるいはデフォルメした像が多い。縄文時代の早期に出現し,頭部の表現を欠き,かろうじて人形と判断できる板状の扁平なものから,中期頃に立像へと発展する。後・晩期に最も発達し,様式化した各種の土偶が登場するに及びその極致を迎える。この土偶は中空に造られ,眼鏡をかけているように大きく表現された目に特徴がある。北方民族のイヌイットが雪中の光除けに着用した「遮光器」に似ていることから「遮光器土偶」と呼ばれ,東北地方の晩期土偶の特色となっている。