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池大雅(1723-76)は日本南画の大成者として与謝蕪村と並び称され,また書家としての名声も高かった。この屏風はむかって右隻に岳陽楼を,左隻に酔翁亭を中心とした山水を描く。それぞれ清の振先が描いた「張還翁祝寿画冊」中の二図に基づくことが指摘されているが,大雅は原図を一挙に金地の大画面に拡大し,柔軟な筆を駆使して,大雅独自の作品に転生させている。一橋徳川家に伝来した。