中国の仏像
1階 1室
2023年4月25日(火) ~
2024年4月21日(日)
「東洋美術をめぐる旅」をコンセプトに、中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなどの美術と工芸、考古遺物を展示しています。
1階 1室
2023年4月25日(火) ~ 2024年4月21日(日)
インドから中国に仏教が伝わったのは紀元前後頃とされます。その後、南北朝時代に入ると、国家的な規模で寺院の造営が行われるようになり、仏教は中国でも大いに隆盛しました。この展示では、中国彫刻の最盛期である南北朝時代から唐時代の仏像を中心にご覧いただけます。
2階 2室
2023年4月1日(土) ~ 2024年3月31日(日)
「オアシス」では、アジアの豆知識を映像や体験を通してお楽しみいただけます。オアシス2は、映像で旅の紹介をします。エジプトからインドへ商いをしながら旅する商人の旅や、三蔵法師の旅をご覧ください。
2階 3室
2024年3月19日(火) ~ 2024年6月9日(日)
人類最古の文明揺籃の地として知られる西アジアとエジプト、東地中海地域の古代美術と考古資料を中心に紹介します。エジプト美術では、特にアマルナ遺跡の出土物などの新王国時代の遺物を、同時代のミケーネやキプロスの出土品とともに紹介します。そのほか、シリアとイラクの出土品や土偶、さまざまな技法で製作された古代ガラス器などを展示します。
2階 3室
2023年7月4日(火) ~ 2024年6月30日(日)
北インドではクシャーン朝(1~3世紀)に仏教美術が隆盛しました。1世紀頃にガンダーラ、マトゥラーにおいて相次いで仏像の制作が始まり、また、ガンダーラでは仏陀の生涯をつづった仏伝美術が盛んとなりました。ここではクシャーン朝のガンダーラ美術を中心に、インドのヒンドゥー教美術なども紹介します。
2階 3室
2024年2月27日(火) ~ 2024年4月14日(日)
20世紀初頭にシルクロードを探検した大谷探検隊の将来品を中心に展示を行います。今回は、ホータンで発見された如来像頭部、クチャのクムトラ石窟で発見された菩薩像頭部、敦煌莫高窟蔵経洞で発見された二菩薩立像などを展示し、シルクロード各地の文化をそれぞれ紹介します。
3階 4室
2023年11月14日(火) ~ 2024年5月12日(日)
東洋館4室から5室にかけて、中国文明の形成と発展の過程を土器、玉器、出土文字資料、青銅器などの展示によってたどります。一連の中国文明関連の展示の冒頭を飾る「中国文明のはじまり」では、黄土高原に興った彩陶や中国北方の多彩な石器群から文明のあけぼのを垣間見ます。また、殷時代の甲骨文字や漢時代の封泥のほか、戦国から漢時代の貴人を飾った装身具等を紹介します。
3階 5室
2024年2月20日(火) ~ 2024年6月9日(日)
夏王朝と目される二里頭文化期から漢時代までの青銅器を中心に、先祖の祭礼に用いた容器や楽器のほか、武器や馬具を展示します。中央の曲面ケースでは、殷時代から清時代にいたる器物を通覧し、美意識の変化をよみときます。
3階 5室
2024年1月23日(火) ~ 2024年4月14日(日)
戦国時代以降、中国文明が成熟していくに従い、王侯貴族は土を丘のように盛った墳墓を営み、その地下には死者の生活を支える家財の模型(明器)や人形(俑)などを大量に供えるようになりました。今回は近年修理を終えた後漢の灰陶をはじめ、三国~南朝の青磁、唐の加彩、単彩、三彩の明器を紹介します。
3階 5室
2024年1月2日(火) ~ 2024年4月21日(日)
中国唐時代から清時代に至るおよそ1300年のあいだにつくられた陶磁器を紹介します。今回は宋から清までの青磁、青花、五彩の優品を選りすぐり展示します。また、のぞきケースでは、北方の定窯、磁州窯、遼の技巧に富んだやきものをご覧ください。
3階 5室
2024年2月6日(火) ~ 2024年4月14日(日)
裂を帖に貼り付けた古裂帖は、江戸時代の茶人の価値観に基づき形成された、日本独特の文化です。古裂帖の中には、元代から明代にかけて舶載された金襴・緞子などの中国染織のほか、インドの更紗やモールを収める作品も存在します。また、裂の名称を記した題箋や別冊の手鑑も残されており、当時の裂の鑑賞の様子をうかがい知ることができます。左記とあわせ古裂帖を展示し、染織品そのものの特色だけでなく、裂を受容した日本の文化も紹介します。
3階 6室
2022年9月21日(水) ~ 2024年3月31日(日)
今日の運勢、相性占い、手相、姓名判断など、日本人にとって、現在でも占いは、とても身近なものではないでしょうか。占いは古来から、アジアの国々 でも、 人々の暮らしに息づいていたようです。その国の信仰、思想、天文学あるいは統計学にも基づいて、占いは発展していきました。
このコーナーでは、そんな占いの一部を皆様に体験していただこうと思います。東洋館をめぐる旅の途中に、オアシスで一息ついて、旅の行方を占ってみてくだ さい。また、あまり良い結果がでなかったとしても、がっかりしないでください。ラッキーアイテムのスタンプを用意していますので、運を良いほうに転じて、 楽しい旅を続けてください。
4階 7室
2023年4月18日(火) ~ 2024年4月14日(日)
後漢時代(1~2世紀)の中国山東省や河南省南部等では墓の上に祠(ほこら)を、地下には棺などを置く部屋である墓室を石で作りました。祠や墓室の壁、柱、梁などの表面には、先祖を祭るために当時の世界観、故事、生活の様子などを彫刻して飾りました。画像石と呼ばれるこれらの石刻画芸術は中国の様々な地域で流行しましたが、ここではとくに画題が豊富で優品の多い山東省の作品を一堂に集めて展示します。
4階 8室
2024年3月19日(火) ~ 2024年4月21日(日)
花と鳥は、それぞれに吉祥の意味があり、華やかな外見が目を楽しませることから、古来、絵画の主題として愛されてきました。16世紀に一世を風靡した宮廷画家呂紀画風、呂紀の伝統をふまえて新境地を開き、日本画壇にも影響を与えた沈銓(南蘋)画風、18~19世紀の瀟洒な文人画風の作品を展示し、明時代から近代にかけての着色花鳥画の歴史を紹介します。
4階 8室
2024年3月19日(火) ~ 2024年5月6日(月・休)
小林斗盦(とあん)氏(名・庸浩(ようこう)、室号・懐玉印室(かいぎょくいんしつ) 、1916~2007)は、昭和から平成にかけて活躍された現代日本を代表する篆刻家(てんこくか)です。先達の石井雙石(いしいそうせき)氏(1873~1971)、河井荃廬(かわいせんろ)氏(1871~1945)に篆刻、比田井天来(ひだいてんらい)氏(1872~1939)、西川寧(にしかわやすし)氏(1902~89)に書を学び、加藤常賢(かとうじょうけん)氏(1894~1978)や太田夢庵(おおたむあん)氏(1894~1975)から文字学や印学の教えを受けて、篆刻と書の古典研究と制作に専心されました。
書壇の重鎮として長らく篆刻界を牽引された小林斗盦氏は、その功績が称えられて、2004年、88歳のときに篆刻家として初めて文化勲章を受章されました。研究と制作のかたわら、印章(いんしょう)(戦国時代の古璽(こじ)や漢時代などの古印(こいん)、清時代以降の刻印(こくいん)など)や印譜(いんぷ)、書画などの中国文物を熱心に収集され、優れたコレクションを築かれました。2003、2004年には都合423件の印譜と関連資料を当館にご寄贈いただき、没後の2018年にはご遺族から小林斗盦氏の篆刻作品10件とともに、中国書跡1件をご寄贈いただいています。
2023、2024年に生前のご寄贈から20年を迎えるにあたり、受贈作品のなかから、古璽・古印を収録した中国古銅印譜と明・清時代以降の篆刻家らの刻印を収録した中国近人印譜の優品を展示します。本展を通して、小林斗盦氏の功績をあらためて顕彰し、深甚の謝意を表します。
4階 8室
2024年3月19日(火) ~ 2024年5月6日(月・休)
宋時代以降の文化は、文人や学者の書斎を中心として育まれてきたといえます。明時代以降、文人の文化は富裕な商人層にも浸透し、筆墨硯紙はもとより、書画を清玩する空間そのものにも、洗練された趣味が求められました。
5階 9室
2024年1月2日(火) ~ 2024年3月31日(日)
中国漆工は新石器時代にさかのぼる古い歴史をもち、その装飾技法として、塗り重ねた漆を彫刻する彫漆、貝殻を成形して器体に貼付する螺鈿、漆器に文様を彫って金箔を充填する鎗金、文様部に色漆を施して線彫りの輪郭をほどこす存星などがあります。その文様にも、山水・花鳥・楼閣人物といった絵画的文様や、唐草文が抽象的に発達した屈輪文のほか、黒漆や朱漆を塗るばかりで器形を美しく表現する無文漆器など多種多様なものがあります。今回は、螺鈿・彫漆・填漆で装飾された清時代の漆器を展示します。
5階 9室
2024年1月2日(火) ~ 2024年3月31日(日)
中国・清時代にはさまざまな材質・技法の工芸品がつくられました。それらはいずれも精緻な技巧と清雅な作風に特色があります。今回の展示では七宝や白玉の器物、そして各種の硯を紹介します。
5階 10室
2023年11月21日(火) ~ 2024年5月19日(日)
朝鮮半島の青銅器時代・初期鉄器時代の作品を中心に、朝鮮半島の考古資料を展示します。石製や青銅製の武器、高度な鋳造技術によって作られた獣文飾板などにより、朝鮮半島に有力者が成長していく様を示します。また、漢王朝が朝鮮半島北部に楽浪郡を設置した時期に築かれた貞柏里227号墳の出土遺物を紹介します。
5階 10室
2023年11月21日(火) ~ 2024年5月19日(日)
朝鮮半島の三国時代に、各地の有力者が覇を競った様を装身具・武器・馬具などを通じて紹介します。青銅器時代に各地に生まれた有力者たちは、北の高句麗、西南の百済、東南の新羅、南の加耶諸国(~562年)という勢力にまとまり、それらは金・銀・銅・鉄・ガラス・ヒスイなどの素材を駆使し、それぞれに地域性豊かな装身具、武器、馬具、土器、瓦などを生産しました。今回は、王たちの権威を示す金銅製の馬具や鉄製甲冑など、当館を代表する朝鮮考古資料を展示します。また、中央のステージで高麗時代の重臣である崔忠献の墓誌を紹介します。
5階 10室
2023年11月21日(火) ~ 2024年5月19日(日)
原三国時代から朝鮮時代までの陶磁史を紹介します。朝鮮半島では原三国時代に楽浪の影響を受けて製陶技術が発達し、三国時代には各地で覇を競う有力者の成長と相俟って、地域ごとに多様な形態の土器が作られるようになりました。やがて高麗時代には中国の影響のもとに青磁の生産が始まり、独自の様式が完成します。続く朝鮮時代になると粉青沙器や白磁など多様な陶磁器が焼かれるようになります。今回の展示では、梁山夫婦塚出土の陶質土器や統一新羅の印花文土器のほか、高麗時代以降の陶磁器は、青磁、粉青沙器、白磁の流れを紹介し、のぞきのケースでは高麗から朝鮮時代に至る白磁の変遷をたどります。
5階 10室
2023年10月11日(水) ~ 2024年4月7日(日)
朝鮮半島に仏教が伝わったのは、三国時代の4世紀から5世紀です。ここでは、主に三国時代から統一新羅、高麗時代の金銅仏、瓦磚などを展示します。今回は特に統一新羅時代の仏塔や高麗時代の梵鐘にも焦点をあてます。
5階 10室
2024年1月23日(火) ~ 2024年5月19日(日)
朝鮮王朝時代の両班階級の人々の生活文化を紹介します。壁面ケースの絵画は朝鮮の宮廷文化とかかわりの深い屛風(1月23日~2月25日)、仏教信仰に関わる絵画(2月27日~4月7日)、書跡は15~17世紀の文官等の作と19世紀の革新的な書人、金正喜の作(4月9日~5月19日)を展示します。独立ケースでは、朝鮮時代の螺鈿、華角貼などの工芸品と文房を飾る水滴や筆筒などを紹介します。
地下 11室
2023年4月11日(火) ~ 2024年4月7日(日)
現在のカンボジアにおいて、9世紀初頭から600年余り続いたアンコール王朝の時代には、クメール族による独特の美術様式が完成しました。中でも11世紀末から12世紀にかけて造られたアンコール・ワットがその最盛期です。この部屋では10~13世紀にアンコールの寺院を飾った仏教およびヒンドゥー教の彫像、浮彫の建築装飾をはじめとする石造彫刻を展示します。いずれも第2次世界大戦中におこなわれた、フランス極東学院との交換品です。
地下 12室
2023年10月11日(水) ~ 2024年4月7日(日)
東南アジアでは、古代よりインド、スリランカの影響を受けて仏教やヒンドゥー教の彫像が数多く制作されました。それらはいずれも地域特有の発展をとげ、独自の美術様式が花開きました。ここでは、インドネシア、カンボジア、タイ、ミャンマーの仏教像、ヒンドゥー教像を、金銅像を中心に展示します。
地下 12室
2023年4月11日(火) ~ 2024年4月7日(日)
60万年以上前に遡る前期旧石器時代の楔形石器や、インダス文明滅亡後の前2千年紀に栄えた埋蔵銅器文化の銅器はいずれもインドからもたらされた希少な考古資料であり、これらの展示を通してインドの先史時代と古代の文化を紹介します。また、タイ北東部のバンチェン地方ではおもに前3~後2世紀に武器や装身具を主体とする青銅器の文化が栄えました。当館が収蔵する500点以上のバンチェン出土品から選りすぐった優品を中心に、東南アジア各地からもたらされた多様な考古資料を一堂に集めて展示します。
地下 12室
2023年11月28日(火) ~ 2024年3月31日(日)
東南アジアのカンボジア、タイ、ベトナムでつくられた陶磁器を時代別、地域別に展観します。今回は独立ケースでフランス極東学院交換品、および近年の寄贈品を中心とするクメールのやきものをまとめて紹介します。
地下 13室
2024年2月6日(火) ~ 2024年4月14日(日)
遊牧民染織の研究家、松島清江氏が1960年代から1980年代にかけて現地で収集したコレクションの一部を展示します。インド北西部、パキスタン、アフガニスタン、イラン、イラク、トルコなどの遊牧民は、羊や山羊の毛を紡ぎあるいは縮絨し、毛製の染織品を多く製作しました。敷物やサドルバッグ、クッションカバーなど、これらは厳しい環境のもとに暮らす人々の生活に欠かせない品々です。技法や用途とともに、収集・製作地域ごとに遊牧民染織の独特の色遣いや文様を紹介します。
地下 13室
2024年3月5日(火) ~ 2024年3月31日(日)
インドでは、インド神話や、シヴァ神、ヴィシュヌ神などのヒンドゥー教の神々、王の肖像や歴史的なエピソード、男女の恋愛などさまざまなテーマを緻密なタッチと鮮やかな色彩で描いた、細密画とよばれる絵画のジャンルが発達しました。今回の展示では、イスラム教系とシク教系の画派による肖像画を紹介します。
地下 13室
2024年1月2日(火) ~ 2024年3月31日(日)
東京国立博物館には、おもに19世紀から20世紀にかけて南太平洋の島々からもたらされた民族資料が所蔵されています。当時の南太平洋では、伝統的な暮らしと信仰が近代文明の影響を受けて急激に変わりつつありました。そのため、収蔵品のなかには、すでに現地では見られなくなったものもあります。このたびは当館が所蔵する南太平洋の民族資料のなかから、伝統的な生活にかかわる器物や建築模型などを展示します。