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特別展 現在日:2010年2月9日  有効期限:2008年11月30日
特別展「スリランカ―輝く島の美に出会う」 表慶館 2008年9月17日(水)〜11月30日(日)
観音菩薩坐像  「光り輝く島」という意味を持つスリランカ。豊かな緑と美しい海岸に恵まれ、紅茶や宝石で知られるこの国には、2000年以上の長い歴史の中で人々が育んできた素晴らしい文化が存在します。
 本展では、仏像やヒンドゥー神像、仏具などの宗教芸術作品や、美しい宝石をふんだんにあしらった宝飾品など、国宝級の作品を含む約150件、スリランカの粋を一堂に集めて展覧いたします。スリランカの芸術作品をまとめて紹介する本格的な展覧会は日本では初めてであり、スリランカの文化遺産の魅力を知るまたとない機会です。
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観音菩薩坐像
ウェラガラ・シリサンガボ・ヴィハーラ出土
後期アヌラーダプラ時代・9世紀
コロンボ国立博物館蔵
開催概要
会  期 2008年9月17日(水)〜11月30日(日)
会  場 東京国立博物館 表慶館 (上野公園)
開館時間 9:30〜17:00 (入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜日は午後8時、土・日・祝・休日は18:00まで開館)
休館日 月曜日(ただし祝・休日の場合は開館、翌火曜日休館)
観覧料金 一般1200円(1000円)、大学生1000円(800円)、高校生800円(600円)
中学生以下無料
( )内は前売り・20名以上の団体料金
障害者とその介護者一名は無料です。入館の際に障害者手帳などをご提示ください。
前売券は、東京国立博物館 正門観覧券売場(開館日のみ、閉館の30分前まで)のほか、電子チケットぴあ(Pコード=前売り:688-206、当日:688-207)、ローソンチケット(Lコード=35567)、イープラス、CNプレイガイドなど主要なプレイガイド、展覧会公式ホームページ上のオンラインチケットにて、2008年9月16日(火)まで販売。
同時期開催の特別展「大琳派展−継承と変奏−」(2008年10月7日(火)〜11月16日(日)、平成館)は別途観覧料が必要です。両展のセット券(一般2000円)は、東京国立博物館 正門観覧券売場(開館日のみ、閉館の30分前まで)のほか、ローソンチケット(Lコード=36779)、および各展覧会公式ホームページ上のオンラインチケットにて2008年11月16日(日)15:00まで販売。
「東京・ミュージアムぐるっとパス2008」で、当日券一般1200円を1100円(100円割引)でお求めいただけます。正門観覧券売場(窓口)にてお申し出ください。
東京国立博物館キャンパスメンバーズ会員の学生の方は、当日券を800円(200円割引)でお求めいただけます。正門観覧券売場(窓口)にて、キャンパスメンバーズ会員の学生であることを申し出、学生証をご提示下さい。
特別展「スリランカ―輝く島の美に出会う」会期終了後の2008年12月2日(火)〜21日(日)まで、本特別展半券を当館正門観覧券売場にてご提示いただければ、当館平常展を半額の割引料金でご覧いただけます。
交  通 JR上野駅公園口・鶯谷駅より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
主  催 東京国立博物館、読売新聞社、スリランカ民主社会主義共和国文化・国家遺産省
後 援 外務省、スリランカ大使館
助 成 国際交流基金
協 力 スリランカ航空
カタログ・音声ガイド 展覧会カタログ(2300円)は、表慶館会場内、および本館地下ミュージアムショップにて販売しています。音声ガイド(日本語のみ)は500円でご利用いただけます。
お問い合わせ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会ホームページ http://www.serendipity2008.jp/
展覧会公式サイトは会期終了時をもって終了いたしました。

関連事業
記念講演会「スリランカの歴史と美術」
  平成館 大講堂 2008年10月4日(土) 13:30〜15:00(開場13:00) 
  講師:平常展調整室長 小泉惠英
記念講演会「スリランカの文化遺産」
  平成館 大講堂 2008年11月15日(土) 13:30〜15:00(開場13:00) 
  講師:国際記念遺跡会議名誉委員長 ローランド・シルワ 氏
ウィッキーさんのトークショー
第1回  平成館 大講堂 2008年10月3日(金) 14:00〜 受付終了
第2回  平成館 大講堂 2008年10月17日(金) 18:30〜 受付終了
第3回  平成館 大講堂 2008年10月31日(金) 14:00〜 受付終了
第4回  平成館 大講堂 2008年11月14日(金) 18:30〜 受付終了   
展覧会の構成と主な展示作品
第1章 アヌラーダプラ時代(紀元前3〜後11世紀)
 伝説によれば、スリランカはインドから来たヴィジャヤ王子によって建国され、その子孫がアヌラーダブラに都を構えたといいます。これがシンハラ人の祖です。インドのアショーカ王(前3世紀)の王子マヒンダは、当時のデーヴァーナンピヤティッサ王に仏教を伝え、上座部仏教が国家の庇護のもとで信仰を集めました。一方、大乗仏教や密教もスリランカに及んでおり、この時代の後半にはブッダ像に加えて、比類ない美しさを具えた菩薩像も数多く作られました。仏教寺院は高度な技術を用いて建造された巨大な塔を中心に大伽藍が形成され、今も往時の仏教の隆盛ぶりがしのばれます。スリランカの仏教彫刻は、南インドの影響を強く受けていますが、アヌラーダプラ時代後期には独自の様式が生まれました。
 南インドのタミル人は紀元前からスリランカへの侵入を繰り返し、シンハラ人との間で覇権が争われました。インドで10世紀に台頭したチョーラ朝は、11世紀初めにスリランカの北部を支配、アヌラーダプラ時代は終わりをつげます。
ヤクシニー   ヤクシニー
ジェータヴァナ・ヴィハーラ出土
4世紀
石灰石 高37.6cm
ジェータヴァナ博物館蔵
観音菩薩坐像   観音菩薩坐像
ウェラガラ・シリサンガボ・ヴィハーラ出土
後期アヌラーダプラ時代・9世紀
銅造鍍金 高49.8cm
コロンボ国立博物館蔵
如来坐像   如来坐像
ウェラガラ・シリサンガボ・ヴィハーラ出土
後期アヌラーダプラ時代・9世紀
銅造鍍金 高33.5cm
コロンボ国立博物館蔵
第2章 ポロンナルワ時代から諸王国時代(11〜16世紀)
 1017年、インドのチョーラ朝によるスリランカ北部の支配が始まり、都がアヌラーダプラからポロンナルワへ遷りました。ヴィジャヤバーフ1世(11〜12世紀)がチョーラ朝を駆逐して以後、約2世紀にわたってここがシンハラ王統の都となりました。チョーラ朝支配の間にヒンドゥー教が広まり、シヴァやヴィシュヌなどを祀る寺院が建立され、南インドと密接なつながりを示す彫像が作られる一方、仏教も再び保護されるようになり、仏歯をおさめた寺の建立や、ミャンマー(ビルマ)からの僧侶の招聘などが行われました。全島を統一したパラークラマバーフ1世やインド出身のニッサンカ・マッラの頃(12〜13世紀)、王国は大いに繁栄し、ワタダーゲ寺院、巨大な仏涅槃像のあるガルヴィハーラなどが造営されました。
 13世紀に再びタミル勢力との争いによりポロンナルワが放棄され、ガンポラ、コーッテなどに都が遷り、16世紀にはポルトガルが進出しました。
シヴァとパールヴァティー   シヴァとパールヴァティー
ジェータヴァナ・ヴィハーラ出土
ポロンナルワ時代・11世紀
青銅 高43.0cm(シヴァ)・高27.5cm(パールヴァティー)
コロンボ国立博物館蔵
ガネーシャ   ガネーシャ
ポロンナルワ出土
ポロンナルワ時代・12世紀
石造 高52cm
コロンボ国立博物館蔵
カーライッカール・アンマイヤール   カーライッカール・アンマイヤール
シヴァ・デーワーレ出土
ポロンナルワ時代・11世紀
青銅 高28.4cm
ポロンナルワ歴史博物館蔵
第3章 キャンディ時代とそれ以降(16〜20世紀)
 15世紀末、ヴィクラマバーフ王がコーッテから分離独立してキャンディ王国をおこします。16世紀には沿岸部がポルトガルの植民地となりますが、島中央の山地部にあるキャンディは独立を守りました。1658年、オランダによりポルトガルの勢力が一掃されるますがキャンディはこれと共存しました。18世紀にシンハラの王統がとだえた王国では、姻戚関係にあった南インドのナーヤカ王朝からヴィジャヤ・ラージャシンハを迎え、以後タミル王統が続きます。衰退していた仏教の回復のため、タイ(シャム)やミャンマーから僧侶が招かれ、社会の幅広い層に仏教の門戸が開かれました。スリランカを代表する国民的な祭りであるペラヘラ祭は、この時期に仏歯を祀る国家行事となりました。仏教彫刻ではブッダ像の制作がもっぱら行われ、また、この時代に象牙彫刻、工芸が非常に盛んになり、華麗な宝飾品が珍重されました。
 1815年、イギリスとの戦いに敗れて王国は滅び、植民地時代を迎えますが、1948年にイギリス自治領として実質的に独立しました。
如来立像   如来立像
キャンディ時代・18〜19世紀
真鍮 総高24.0cm
コロンボ国立博物館蔵
櫛  
キャンディ時代・18世紀
幅8.8cm、高8.7cm
コロンボ国立博物館蔵
チューナム入れ   チューナム入れ
キャンディ時代・18世紀
金、貴石 総長30.6cm、箱径6.3cm
コロンボ国立博物館蔵
セレンディピティの国、スリランカ

 「海のシルクロード」の中継基地として中東やローマとの交易が盛んに行われていた頃、スリランカはペルシア語で「セレンディップ(Serendip)」と呼ばれていました。その後、18世紀のイギリス人作家ホレス・ウォルポールが、スリランカを舞台にしたペルシアのおとぎ話『セレンディップの三人の王子』のストーリーから、「思わぬ偶然から、価値あるものを発見すること、またはその力」を意味する「セレンディピティ(Serendipity)」という言葉を作り、それが世界に広まりました。
 スリランカにこれまであまり馴染みのなかった方も、「セレンディピティ」によって、本展で思わぬ発見や幸運に巡り会えるかもしれません。
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