東京国立博物館 TOKYO NATIONAL MUSEUM
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特別展 現在日:2010年2月9日  有効期限:2005年6月12日
世界遺産・博物館島 ベルリンの至宝展
―よみがえる美の聖域―
平成館 2005年4月5日(火)〜6月12日(日)
聖母子
聖母子
ラファエロ・サンツィオ 1508年頃 油彩・カンヴァス
©Staatliche Museen zu Berlin
博物館島 ベルリン博物館島全景
【世界の名品が集う、世界遺産ベルリン博物館島】
 『世界遺産・ベルリン博物館島』は、ベルリンの5つのミュージアム「旧博物館」、「新博物館」、「旧国立美術館」、「ボーデ博物館」、「ペルガモン博物館」の総称です。本展は、この5つのミュージアムの至宝約160点を一堂に集める貴重な展覧会です。

 「ベルリン博物館島」は、首都ベルリンの中心部にあたるシュプレー川の中州に位置します。1830年、「旧博物館」が誕生したのを皮切りに、「新博物館」、「旧国立美術館」、「ボーデ博物館」が続き、1930年には「ペルガモン博物館」が開館しました。プロイセン王国と後のドイツ帝国が英仏などに対抗してその威信をかけた大事業、5つの建物からなる博物館島が、こうして100年の歳月をかけて完成しました。

ところが完成直後から、ヒトラー政権による美術品の没収や売却、第二次世界大戦による建物や作品の損傷、散逸、その後の東西ドイツの分断など、数多くの試練に見舞われます。

 1989年にベルリンの壁が崩壊、1990年に東西ドイツが統合すると、東西の博物館に半世紀近く分散されていたコレクションの全貌が明らかになり、統合計画が始められました。博物館島には先史時代から19世紀まで、6千年の西洋文明史をたどる作品が集結されることになり、1999年にはユネスコ世界文化遺産に登録されました。

 現在、博物館島は、2015年の完成に向けて再建が進められています。完成すると、パリのルーブル美術館、イギリスの大英博物館などと肩を並べ、膨大なコレクションを誇る「美の聖域」がよみがえります。


【博物館島のエッセンスを世界に先駆けて紹介】
 本展覧会は、「博物館島」の基礎となった「旧博物館」の紹介に始まり、博物館島に収蔵予定の10のコレクション - 先史美術、エジプト美術、古代西アジア美術、ギリシャ・ローマ美術、イスラム美術、コインコレクション、ビザンチン美術、中世ヨーロッパ彫刻、ヨーロッパ古典絵画、ヨーロッパ近代美術 - の代表作を紹介します。各コレクションを結ぶテーマは「聖なるもの」。まさに「よみがえる美の聖域」にふさわしいテーマにそって、数千年の古の時代から近代に至るまでの人々の「聖なるもの」への思いが込められた傑作が、ここ東京において堪能できることになるのです。
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開催概要
会  期 2005年4月5日(火)〜6月12日(日)
会  場 東京国立博物館 平成館 (上野公園)
開館時間 9:30〜17:00 (毎週金曜日は20:00まで、土日祝休日は18:00まで開館。入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(ただし2005年5月2日(月)は開館)
観覧料金 一般1400円(1300円/1200円)、大学・高校生1000円(900円/800円)
小・中学生 無料
( )内は前売り/20名以上の団体料金
障害者とその介護者一名は無料です。入館の際に障害者手帳などをご提示ください。
前売券は、2005年2月26日よりJR東日本みどりの窓口、電子チケットぴあなどの主要プレイガイド、および東京国立博物館 正門観覧券売場(開館日のみ)にて発売
交  通 JR上野駅公園口・鶯谷駅より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線 上野駅 、千代田線 根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
主  催 東京国立博物館、朝日新聞社、TBS
学術協力 プロイセン文化財団ベルリン国立博物館群
後 援 外務省、文化庁、ドイツ連邦共和国大使館、TBSラジオ
特別協賛 新光証券
協  賛 大日本印刷、損保ジャパン、日本ベーリンガーインゲルハイム
協  力 JR東日本、スウォッチ グループ ジャパン グラスヒュッテ・オリジナル、ルフトハンザ ドイツ航空、ルフトハンザ カーゴ
企画協力 東映
お問い合わせ 0570-06-1234 (「ベルリンの至宝展」ダイヤル)
展覧会ホームページ
http://www.asahi.com/berlin/
http://www.tbs.co.jp/event/berlin/
展覧会公式サイトは会期終了時をもって終了いたしました。
関連事業
記念講演会
第1回/記念講演会「ヨーロッパ絵画と聖なるもの:ロマン主義を中心に」
平成館 大講堂 2005年4月16日(土) 13:30〜15:00 受付終了
講師:成城大学教授 千足 伸行 氏
第2回/記念講演会「古代オリエントと聖なるもの」
平成館 大講堂 2005年5月8日(日) 13:30〜15:00 受付終了
講師:上席研究員 後藤 健
トークショー
師弟対談:名画を語る 千足伸行(成城大学教授)×鶴田真由(女優)
平成館 大講堂 2005年4月24日(日) 13:30〜15:00 受付終了
出演:成城大学教授 千足 伸行 氏、女優 鶴田 真由 氏
同時期開催
特別公開 「中宮寺 国宝 菩薩半跏像」
本館特別5室 2005年3月8日(火)〜4月17日(日)
巡回予定
神戸市立博物館 2005年7月9日(土)〜10月10日(月・祝)
主な出品作品 *いずれもベルリン博物館群蔵
温室にて
©Staatliche Museen zu Berlin
  温室にて
エドワール・マネ 1878-79年
油彩・カンヴァス

 マネが51歳で没する数年前の傑作で、彼の親しい友人とその夫人が描かれている。マネとしては大型の画面に画家のダンディスムが漂う。フランスに対する敵対心が強い軍国主義真っ盛りのドイツで、1896年にベルリン博物館が購入した。現在、ベルリンの旧国立美術館の絵画コレクション中の逸品のひとつとなっている。
ティイ王妃像頭部
©Staatliche Museen zu Berlin
  ティイ王妃像頭部
前1360年頃
いちい木

 ベルリンのエジプト博物館が所蔵する胸像で有名な王妃ネフェルティティの義母、王妃ティイの頭像で、紀元前1360年頃に制作された。王族の出身ではなかったにもかかわらず、王妃の座にまで登りつめたティイの表情には、威圧的な迫力がある。夫アメンヘテプ3世とともに宗教改革を推し進めたティイは、夫の死後ネフェルティティにその地位を譲り、生きながら女神となった。
ライオンの装飾煉瓦壁
©Staatliche Museen zu Berlin
  ライオンの装飾煉瓦壁
前575年頃
彩釉煉瓦

 メソポタミアの古代都市バビロンの新年祭で王の一行が通った「行列通り」を飾る装飾壁の一部。ライオンは愛と戦の女神イシュタルの象徴で、町の中から外へ向かうライオンの像は、計120体と推定されている。途中に、女神イシュタルに捧げられた「イシュタル門」があり、そこには他の神々を象徴する牡牛や龍などが表された。ベルリンのペルガモン博物館には、イシュタル門と行列通りの壁面の一部が再現されている。
クレオパトラ7世像頭部
©Staatliche Museen zu Berlin
  クレオパトラ7世像頭部
前40年頃
大理石

 世界の三大美女の一人といわれるクレオパトラ7世。17歳でエジプト女王の位につき、ローマ帝国の侵入に抵抗した。美貌をもってカエサルを魅惑し、のちにアントニウスと結婚したが、アクティウムの海戦でアントニウスが敗北し、後を追って自殺した。
聖母子
©Staatliche Museen zu Berlin
  聖母子
ラファエロ・サンツィオ 1508年頃
油彩・カンヴァス

 ベルリンの絵画館が所蔵する5点のラファエロ作品のうち制作年の新しい逸品で、ラファエロのフィレンツェ滞在中に描かれた。読書していたマリアが自分に甘えるキリストを優しく見つめるところを描いている。ここに流れる親子の情愛は、中世の威厳を強調した聖母子像とは対照的である。
天使と格闘するヤコブ
©Staatliche Museen zu Berlin
  天使と格闘するヤコブ
レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン 1660年頃
油彩・カンヴァス

 ヘブライ(ユダヤ)の族長ヤコブが旅の途中でひとり野宿している時、どこからともなく現れた正体不明の者と格闘し、打ち負かした物語を主題にしている(旧約聖書「創世記」《第32章》)。正体不明の者は実は神から遣わされた天使だった。この格闘はキリスト教信仰のこの世における苦闘の象徴とも考えられている。レンブラントのこの作品では、天使による祝福をも表現している。
孤独な木
©Staatliche Museen zu Berlin
  孤独な木
カスパー・ダーフィト・フリードリヒ 1822年
油彩・カンヴァス

 フリードリヒは作品が北ドイツの美術館に集中していることもあり、さほど知名度が高くなかったが、現在ではイギリスのターナー、コンスタブル、フランスのドラクロワに並ぶドイツロマン主義絵画の巨匠として広く知られている。ほとんど風景画のみを手がけ、北方の自然特有の静謐で穏やかな、メランコリックな雰囲気をたたえたものが多い。薄曇りの空からもれる柔らかい日差しの中にひとり立つ≪孤独な木≫は、緑の葉をつけながらも先端は枯れ、枝は折れている。木の下で一人たたずむ羊飼いは、自然と向き合った画家自身と見ることもできる。
「ベルリン博物館島」各館の紹介  
旧博物館
©Staatliche Museen zu Berlin
  旧博物館 (ALTES MUSEUM)
 1830年、ベルリン博物館島の中で最初に建設され、プロイセン王室の美術コレクションを初めて一般に公開した博物館。シンケルが設計した古典主義の建築。古代ギリシャ・ローマ美術を収蔵。一部改築中で、2015年に完成予定。
新博物館
©Staatliche Museen zu Berlin
  新博物館 (NEUES MUSEUM)
 シンケルの弟子シュトゥーラーによって旧博物館の次に建てられ、1850年に一部開館した。古代エジプト美術とヨーロッパ先史時代の考古品が展示される。第2次世界大戦で大きな損傷を被った新博物館は、現在建物の修復が行われている。完成は2009年の予定。
旧国立美術館
©Staatliche Museen zu Berlin
  旧国立美術館 (ALTENATIONALGALERIE)
 1876年開館。建物はギリシャ神殿を想起させる。ベルリン有数の銀行家であったヴァーゲナー氏のコレクションが基になっており、現在ではドイツ最高峰の19世紀西洋美術コレクションを誇る。絵画ではフリードリヒ、シンケルなどドイツロマン派の作品のほか、モネ、ルノワール、ドガなど印象派の画家の傑作も広く収蔵、彫刻ではラウホ、ロダンなどを収蔵する。再建計画後、2001年に完成した。
ボーデ博物館
©Staatliche Museen zu Berlin
  ボーデ博物館 (BODE MUSEUM)
 ドーム型の建物が印象的なボーデ博物館は、1904年に皇帝フリードリヒ博物館として開館し、当時の館長ボーデにちなみ1956年にボーデ博物館と改称された。ドイツ国内では最大級のコレクションを誇る中世ヨーロッパ彫刻、ビザンチン美術、コインコレクションなどが収蔵される。現在閉館中で2006年開館予定。
ペルガモン博物館
©Staatliche Museen zu Berlin
  ペルガモン博物館 (PERGAMON MUSEUM)
 1930年開館。ヘレニズム期の傑作、古都ペルガモンの大祭壇(紀元前2世紀)の復元展示で知られる。同祭壇を中心に、古都ミレトスの市場門、古都バビロンのイシュタル門と行列通りを復元展示し、世界屈指の西アジア美術のコレクションを誇る。南翼にあるイスラム美術館では8世紀から19世紀のイスラム美術の変遷をたどることができる。
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