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特別公開 現在日:2010年2月9日  有効期限:2005年4月17日
特別公開 「中宮寺 国宝 菩薩半跏像」
本館特別5室 2005年3月8日(火)〜4月17日(日)

国宝 菩薩半跏像
国宝 菩薩半跏像(部分)
飛鳥時代・7世紀 奈良・中宮寺蔵
 奈良・斑鳩の里にある中宮寺は、法隆寺や四天王寺などとともに聖徳太子によって建立された七つのお寺の一つで、今は夢殿でよく知られる法隆寺東院に隣接しています。今回、お寺から格別のご配慮をいただき、本尊・国宝 菩薩半跏像が特別公開されることになりました。

 菩薩半跏像は頬に右の指先を当てて深い思惟をめぐらす、半跏思惟の姿で表されています。飛鳥時代の後半に制作されたと考えられます。優しいほほえみをたたえるこの像を、和辻哲郎は『古寺巡礼』のなかで日本芸術の最も優れた代表者としてあげています。有名な仏像の多い日本古代にあっても、瞑想する静かな心をこれほどまでに美しくあらわす像は稀です。どれほど多くの人がこの像から心の安らぎを感じたことでしょうか。この機会に是非、このお姿に接していただきたいと思います。

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開催概要
会  期 2005年3月8日(火)〜4月17日(日)
会  場 東京国立博物館 本館特別5室
開館時間 9:30〜17:00 2005年4月1日(金)・8日(金)・15日(金)は20:00まで、4月2日(土)・3日(日)・9日(土)・10日(日)・16日(土)・17日(日)は18:00まで開館(入館は閉館30分前まで)
休館日 毎週月曜日 ただし2005年3月21日(月・祝)は開館、翌22日(火)は休館
観覧料金 一般600(400)円、大学生・高校生300(200)円、中学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*障害者とその介護者一名は無料です。入館時に障害者手帳などをご提示ください。
■中宮寺展・ベルリンの至宝展2展セット割引券のご案内
特別公開「中宮寺 国宝 菩薩半跏像」、特別展「ベルリンの至宝展」の2展セット割引券を発売いたします。
発売期間   2005年3月8日〜4月17日 (特別公開「中宮寺 国宝 菩薩半跏像」会期中)
発売場所   東京国立博物館 正門観覧券売場
料金   前売セット料金(4月3日(日)まで)  一般1,500円 高校・大学生1,100円
セット料金(4月5日(火)から)  一般1,600円 高校・大学生1,200円
すでに特別展「ベルリンの至宝展」の観覧券(前売など)をお持ちの方は、上記発売窓口にご提示いただきますと、特別公開「中宮寺 国宝 菩薩半跏像」特別割引券が200円(一般、高校・大学生とも)でお求めになれます。(観覧券1枚につき1回限り有効)
特別展「ベルリンの至宝展」割引引換券をご持参の方は、セット料金から100円を割引きます。
交  通 JR上野駅公園口・鶯谷駅より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線 上野駅 、千代田線 根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
主  催 東京国立博物館、中宮寺
展示照明協力   ヤマギワ株式会社、カラーキネティクス・ジャパン株式会社
お問い合わせ 03−5777−8600(ハローダイヤル)
関連事業
記念講演会
「斑鳩御所中宮寺の歴史と文化」
平成館 大講堂 2005年4月2日(土) 13:30〜14:30 講師:中宮寺門跡 日野西 光尊 師 受付終了
列品解説(ギャラリートーク) *事前申込不要、聴講無料(ただし当日の本展観覧者に限ります。)
「中宮寺 国宝 菩薩半跏像について」
本館 特別5室 2005年4月12日(火) 14:00 講師:事業部上席研究員 松浦正昭 受付終了
イベント
「中宮寺茶会」
庭園内 九条館、応挙館、春草廬  2005年3月26日(土) 9:00〜15:00 、3月27日(日) 9:00〜14:00 受付終了
同時期開催
特別展「踊るサテュロス」
表慶館 2005年2月19日(土)〜3月13日(日)
世界遺産 博物館島 「ベルリンの至宝−よみがえる美の聖域」
平成館 2005年4月5日(火)〜6月12日(日)
こんなところにご注目ください
 この菩薩半跏像は、いくつかの木材を組み合わせた木彫の仏像としては世界最古のものです。この新しい技法により、一つの木材から指先まで彫り出した一木造(いちぼくづくり)の像ではできなかったデリケートな表現が可能になり、これを制作した仏師たちは、理想的な美の創出に成功したのです。いわゆる寄木造(よせぎづくり)がこのあと300年以上先まで仏像制作に使われなかったことを考えると、技術的にもとても珍しく貴重な作品です。

1. 表情・指先
 片手を頬にあてて何かを思う姿です。かすかにほほえむ美しい表情は「アルカイックスマイル」の典型といわれます。中指の先がほんのわずか頬に触れている様子は、この像ならではの絶妙な表現です。

2. 衣
 裳(も)と呼ばれる巻きスカートのようなものを身に付けています。すその部分に見られる「品」という字のようにみえる衣文は、この時代(飛鳥時代)の特徴です。

プロポーション
 像が坐っている丸い椅子状の台座の下には、「反花(かえりばな)」と呼ばれる花びら形の底がついています。像全体が、この反花の外側と像の頭頂部を結ぶ円すい形の中におよそ納まるようプロポーションが完璧に整えられています。
全身 菩薩半跏像 3. 光背
 お像のうしろにあるのは光背(こうはい)といい、クスノキの一枚板でできています。まん中に蓮華が開いて、周りをハスの茎が囲み、その外側を小さな仏が取り囲み、雲が湧き上がる様子が見えます。

4. ヘアスタイル
 頭のてっぺんに二つのまげを結い、両肩に長く垂れた髪は先がカールしたおさげ髪のスタイルです。これは、髪を表現する当時のパターンで、植物のわらびに似ていることから「蕨手(わらびて)」と呼ばれるようになりました。

5. ポーズ
 丸い椅子状の台座に坐って片足を腿(もも)にのせるいわゆる「半跏」のポーズ。左肘を曲げ手で足首をぐっと体側に引く動きを見てとることができます。

6. 左足
 左足を置く位置が通常の半跏像に比べて高く、足の指先がわずかに反りあがっています。これは、今まさに足を地に下ろす瞬間をとらえたものです。

後ろ姿もすてきです
 まっすぐな背筋と滑らかな背中は、一流のアスリートもかなわないきれいな逆三角形。現代にも通じる理想の肉体の美が実現されています。今回の特別公開ではお寺では絶対に見ることができない後ろ姿もじっくりご覧いただけます。
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