
国宝 盧舎那仏坐像(部分)
奈良時代・8世紀 奈良・唐招提寺蔵
©久留幸子
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唐招提寺は日本に正式の戒律を伝えるため、12年にわたる様々な困難の末に来朝した中国・唐の高僧鑑真和上(がんじんわじょう)によって創建された律宗の総本山です。長い困苦の末、目が不自由になりながらも不屈の精神で来朝した鑑真和上の生き方は、時代を超えて多くの人々を感動させてきました。
この展覧会は奈良時代を代表する建築として名高い同寺金堂の平成大修理を記念して開催され、金堂と御影堂(みえいどう)の堂内再現を二大コンセプトとしています。金堂再現では、唐招提寺の本尊で、本展が寺外初公開となる国宝・盧舎那仏(るしゃなぶつ)坐像を中心に梵天(ぼんてん)・帝釈天(たいしゃくてん)像と四天王像(いずれも国宝)を配し、天平の造形空間を実感していただきます。一方、御影堂再現では肖像彫刻の名作・鑑真和上坐像(国宝)と東山魁夷(ひがしやまかいい)の障壁画の全点をあわせてご覧いただきます。
鑑真の崇高な精神を今に伝える唐招提寺の名宝が、無言の中にも現代人に語りかける様々なメッセージを、静かに受けとめる機会になればと思います。 |